誹謗中傷、対策をどう考えるか :: 事例紹介

今日は、取引先から「変な書き込みがあった」と相談を受けました。

最近はやりの「DMコメントorトラバ(トラックバック)かな?」とおもったら、どうやら全く別物で

よくみると

「**おかしいんじゃないか?」という趣旨の文章。

IPアドレスをしらべ、アクセスを割り出すと、同一地域内ということが判明。

その記事を元に、管轄警察署へ相談にいくと

「その程度じゃ事件にはならん」

「もっとあなたよりひどいケースでも放置しているんですよ」

と、言われて相手にされなかったという。

お客さんは、憤慨するのは無理もありません。

じゃあ、警察は動かないのか?

理由はいくつかあり

「事なかれ主義」

であること

「殺人」か「詐欺」

などといった、経済的、身体的被害がないかぎり、動かない。

警察にしてみればネットの書き込みで騒ぐのは、便所の落書き程度

としかみてないわけで、この傾向は全国的に多いため

まともに取り合う事はありません。

つまり「大物」の事件じゃなければ、捜査員を派遣することも、真剣に取り合う事もありません。

警察の立場からすれば「小粒」だから、実害がなければいいじゃないか。落書きは消せば問題ない。

落書きができないようにサービスを変更すれば

と前向きな対応どころか、加害者を擁護する捜査員が実に多いのです。

かくいう私も、いろいろなケースで警察に掛け合いましたが、まともに取り合う事はありません。

逆に、捜査依頼をだせば、半ば強制的に「協力せよ」と言うし。

警察のご都合主義に閉口するのは今回に限った事ではありません。

昨今、些細な事で大事件になっているため、警察当局も、事なかれといかないようです。

http://www.police.pref.nagasaki.jp/a21seian/b08anzen/seianosirase.htm

つまり、このような犯行予告には神経質になって捜査も行うようですが

個人間で書き込まれた事については、ほとんど「放置」です。

いずれにしても、お客さんには大変悪いと思いながらも、私の推測では「書き込んだ当事者」は意外と身近な人物だったりするケースがあるため、何かあるのではないかと思うのです。

私は、仮に「身近な人物」であっても、厳格な捜査を行い、被疑者検挙に向け職務遂行に努めてほしいと思うのが正直な感想です。

ISP側も「捜査当局からの要請があれば協力する」と申し出ている以上、被害者がISPへ情報の開示を求める事は、電気通信法上、通信の秘密を保持するという観点から行えないジレンマがあります。

今回の事はもちろん、全国各地で発生し、各警察署も相当苦労していると思います。

お客さん(被害者)の立場も、問題会員を抱えるISPの立場も、関係者との折衝を行う、警察当局の事情もすべて鑑みて申し上げると

「被害者の泣き寝入り」が実に多いようにおもいます。

警察が動く要素として

「個人名が書き込まれている」

「威力妨害と認定するにあたいする記事が記載されている」

「殺人」「詐欺」

がないと対応はおろか、「話を聞いて、警察は動きませんよ」というのが現実なのです。

私にとってみれば、こういう事についても「軽犯罪法違反」で積極的に検挙し、抑制をかけるべきではないかと思います。

このような相談を受けるたびに、「警察の怠慢」と思います。

逆に、このような事を行っても

「この程度なら警察は動かない」という事を加害者がわかっていれば

このようなトラブルは今後も後を絶たないでしょう。

一方で、公権濫用のおそれもあるため、言論の自由を阻害する

都合が悪いと通報し、書き込んだ人間が逮捕される

といった弊害もありあす。

非常に難しい問題だけに

私も、一定の結論は出しますが

事件解決に結びついた事案は残念ながらありません。

第三者が被疑者となり、検挙されるケースは「愉快犯」の場合をのぞき、ほぼ「関係者」である事が確かです。

犯人の足取りは「壁の落書き」より探しやすい反面、犯人特定には「落書き犯」を捕まえるより多大な労力がかかるのです。

今後法律が改正され、被害者が警察を通じてISPに照会をかける制度が確立されたら、検挙率は一気に上がるでしょう。

被害者救済の観点からも、制度化を推進してほしいものです。

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