基本料金が0円から始まる楽天モバイルのサービスが7月1日から980円(税別)のコースへ移行することが発表されました。内容としてみれば、至極当然のことで異論はないとしつつも、サービス開始の時から利用している人への配慮が少ないと言う意見が見られました。
一方メインとして使う人には楽天モバイルのサービスに問題ない事もまた事実と言えることでしょう。
特に、特筆すべき点が月額0円で維持していたユーザーが多数に及んだ事は楽天モバイルの「加入者のかさ増し」に貢献したことは事実で、月額0円で純増してマーケティングとしては成功したと言えます。
実際、楽天モバイルを加入していて0円で維持していた用途は
- 1)1GBに引っかからない程度に利用
- 2)楽天市場へのポイントアップ
- 3)電話着信専用またはIoT用途への利用
と見ています。
今後の継続加入者においては、楽天市場のポイントアップをさらに加算する事も計画されているものの月額料金の980円の補填に近い形です。
楽天モバイルの大きな課題は
- 1 通話プランにおける主要3キャリアと同等のサービスの提供(アプリを使わずとして通話定額プランの開始)
- 2 主要キャリアで提供しているオプションの拡充
- 3 通話エリアの完全カバー化および回線安定性の確保(auのローミングも平行してあると望ましい)
ということがあげられます。
私の住んでいる、長崎市においてはエリア展開が進んでいるにもかかわらず、楽天のパートナー回線(auローミング)のみの回線消費になっている点です。
なぜパートナー回線のみで楽天回線が使えないのかについてはただただ疑問が残り、この点は正直納得がいきません。
ただ、この件についてはもう少し裏付けが必要であるため、客観的な評価がまだできないことが正直もどかしく思います。
楽天モバイルの利用の継続か乗り換えか?の是非について考える
現時点において、毎月20GBの利用であれば、他のキャリアと比較しても安い部類に入り、通話に関してもアプリ経由であればある程度無料通話ができる点もポイントとして大きいとみています。
Apple Watchのセルラーモデルの契約ができることも当然でありますが他社にない強みで格安ケータイのMVNOではできないことから、訴求しやすいでしょうか。
一方で、普段から楽天のサービスを利用している人は「ポイントで月額料金を相殺」できることから、実質「無料」で契約できる点も決して見逃せません。
主要4キャリアの中で、毎月携帯電話料金の全額を「ポイントで支払い」できるのは楽天モバイルだけではないかと思います。
(かくいう私は、楽天ポイントが1ヶ月に2万ポイントほど貯まることがあります)
携帯電話のメインになれるか?なれないか?という議論はもう少し後になるとしても、現時点では、楽天携帯は面白い仕掛けが多い印象を受けます。