現地時間2013年10月22日に、アップル本社にてMacOS 10.9 Mavericks が発表。
OS価格のバージョンアップがこれまで100$〜20$程度していたものが、ついに無料となり大きな転換期を迎えた・・・と書いてあります。
この部分だけをみれば、アップルやるな!と思いますが、実は違います。
MacOSが使えるのはAppleのパソコンだけであり、それ以外のメーカでは動作すらしません。
独自のユーザインタフェイスである上、互換機もない状況でこれまでバージョンアップの際に、手数料がかかっていたことの方がむしろ不自然だったかもしれません。
これまでの事情と今回の事情を同じ条件であるとはいえません。
Appleではオンラインソフト販売のシステムとしてAppStoreがあります。
この製品配給システムを構築したことによってソフト流通の仕組みをメーカから卸、小売店といったサプライチェーンをいっさい廃して、いわゆるメーカ直販の仕組みにかえてしまいました。
無料になったのは、こういったネットワーク環境の事情ももちろんのこと、私が使っているMacBook AirにはCDドライブが標準で搭載されていません。すなわちあらかたのソフトウェアはすべてネットワーク経由で入手しなければいけない状況におかれていることを意味します。
今回の件で注目されたのは、MacOSが無料なのは画期的といえそうですが、ほかのシステム(例:Android OSやWindows等)です。
AndroidはいわゆるGoogle OSですが、ライセンス料はいっさい発生しておらず、システムは製造メーカごとにカスタマイズできるのが特徴です。
一方、Microsoft Windowsは無料OSという概念はなく、基本的にソフトとハードの別売で成り立っており、この事情はAppleのようなハード+ソフトの総合メーカに比較し、Microsoftは名前の通り、ソフト専業メーカであるところが違います。
MacOSは専用ハードのみ動作するソフトです。OSはパソコンで動かす上での基本ソフトの位置づけ。バージョンアップが無料になったのは、ある意味当然の流れとみています。
つまり、AppleのMacはパソコンさえ買うとインターネット環境さえあれば、可能な限り追加費用なく最新の機能が使える。
iPhoneやiPadのiOSはバージョンアップが無料だった訳ですからこの流れになったのはきわめて自然とおもいます。
Appleの収益源は、やはり音楽やアプリといったコンテンツと思います。
何事も胴元にならないといけないのですが、MacOSを無料です。という発言はユーザにお得感を見せる演出としては無料で大きな魅力を与えたのではないかと推測されます。
はてさて、私はMacOSのバージョンアップより、予想通り発表になったiPad mini の新型。
昨年、私は来年には高解像度モデル(Retina)が出るだろうと踏んで購入しませんでした。
昨年の売れ行きが悪ければiPad miniは実験機だとして市場から消えるはずでした。
しかし、iPad miniが空前の品薄で、市場から大きな需要がでた結果、9.7インチモデルのiPadも軽量モデルの発表がされ、iPad2は継続販売になりました。
ディスク容量は初の128GBが登場。
しかし、端末のカラーリングは、ブラック(スペースグレイ)と、シルバー(ホワイト)の2機種のみ。
iPhone5s で大人気のゴールドは発売されませんでした。少し残念な気分です。
そんな訳で、Apple製端末が市場を潤すようになったのは、使いやすさとハードの性能のバランスにあると思います。
iPadの感動はiPhoneの感動とは違う、画面の大きさと利便性。
発売後の動きに注目です。