電気料金が高いのは、今に始まったことではなく、いつもの事だと割り切っている自分がいました。
今日も届いた電気料金は、なんと・・・2万。
冬場は寒いからと自分に言い聞かせながらも、なんで高いんだ??と考えた結論は
「エアコン」を24時間ぶっ続けで稼働させている事かもしれません。
電気料金は、段階的料金が増える「従量契約」が基本です。
今月の電気料金が、940kWhでした。
電気料金の基本的な試算をすると
料金プラン | 従量電灯B(50A) | 季時別電灯(50A) | 備考 |
基本料金 | 1458.00円 | 1188.00円 | 季時別の場合は60Aまで定額 |
料金区分A | 2055.60 | 120kWh | |
料金区分B | 4073.40 | 121kWh~300kWh(180kWh) | |
料金区分C | 16364.8 | 301kWh以降(640kWh) | |
昼間 | 7921.25 | 261kWh × 30.35 | |
朝夕 | 7002.67 | 307kWh × 22.81 | |
深夜・早朝 | 3827.88 | 372kWh × 10.29 | |
合計 | 23,591円 | 19,939円 |
これはわが家の例ですが、基本料金の時点で既に270円(税込)安く、1ヶ月の料金も3,652円(税込)分安い訳です。
私の場合は、仕事柄日中は留守にする為、昼間は留守がちです。
季時別料金の特徴は、日中不在率が高く、夜型の生活であれば確実にお得な料金体系です。
ただ、電気料金でアンペア(最大出力)を50Aにしている時点で一度に使う電気は相当なものです。エアコンが2台分の稼働も考慮しつつ、昨年の夏はあまり暑くなかった為、エアコンはあまり使いませんでした。その一方で今年の冬は相当冷え込み、エアコンの状態も非常に悪く、電気代も相当かかったのではと見ています。使い方を平均すると、従量電灯は、毎月120kWh以内で済むならば、かえって季時別にする理由は見つかりません。
仮に120kWhと仮定して試算すると
- 従量電灯 3513円
- 季時別電灯 3775円
- ※昼間30kWh、朝夕60kWh、夜間30kWhで計算
もちろん、わずかな差ですがこれをさらに半分の60kWhで試算すると
- 従量電灯 2485円
- 季時別電灯 2481円
- ※昼間15kWh、朝夕30kWh、夜間15kWhで計算
若干季時別電灯が安い結果になりました。
これを逆に500kWhとした場合
- 従量電灯 12701円
- 季時別電灯 11970円
- ※昼間125kWh、朝夕250kWh、夜間125kWhで計算
圧倒的に季時別電灯が安い結果になりました。
つまり、九州電力の場合で一番お得に使えるのは、季時別電灯であると考えます。
しかし、この契約プランは2016年3月までで受付終了になるのです。
非常に勿体ない。新しく、変わる新料金プランの「電化でナイト・セレクト」と言う内容。
現状契約に当てはめると(わが家の場合で、2016年2月の940kwh場合)
旧プラン (季時別料金) |
新プラン※ (電化でナイトセレクト) |
料金差額 | |
基本料金 | 1188.00 | 1620.00 | +432.00 |
昼間 | 7921.67 | 10483.32※平日 | +2561.65 |
朝夕 | 7002.67 | 3547.72※休日 | -3454.95 |
深夜 | 3827.88 | 4821.12 | +993.24 |
合計 | 19940 | 20472 | +532.00 |
この表からも明らかですが、基本料金の設定が従来より単価が上がります。
しかし、比較しにくい部分として、旧プランは60Aまでである一方、新プランは設定を100Aまでとしていますが、一般家庭では60Aまで使えれば良いのです。
※実際は、料金テーブルが細かく設定されているため、必ずしも上記料金という訳でありませんが、朝夕分を休日(1ヶ月の3割で計算。残りを平日としました)基本料金をそろえるとほぼ同額という数字。つまり、昼間の単価を下げて、深夜を上げる。基本料金もこれまでより増やす。と言う料金設定で、安くなるケースとならないケースですが、わが家の場合は旧プランの方が割安感を出しやすいとみています。
最後に
契約プランの基本料金が、アンペアだったり、ボルトアンペア(VA)だったり、キロワット(kw)だったりと、わざとわかりにくくしている気がします。
業界や専門家だけがわかる事よりも、もう少し一般的なボルト(V)とアンペア(A)で統一すべきじゃないかと思うのです。せめて、電化製品は原則100ボルト仕様ですし、アンペアについても、相応に記載があります。わかりにくくして、結局従量料金の契約に落ち着かせるのはどこかやる気のなさを感じざる得ません。
電力会社のコールセンターで十分な説明ができるとは到底思えませんし、仕組みについても非常に専門的です。
今年から発送電分離が進み、今後電力料金の自由化が進むはずです。
電気料金のコスト構造は、「発電(自由化部分)」+「送電(規制部分)」になり、この送電コストが今後どのように変化するかが一つでしょう。
送電コストが1kwhあたり、約8円と書いてあります。つまり、電気料金の原価にあたる発電料金が1kwhあたりいくらになるか?
今後1kwhあたり送電コストが2~3円になる可能性はあるのか?まだまだ、注目すべき分野です。
そんな訳で、当分わが家はこれまで通りの契約に落ち着く事でしょう。電力自由化によって、恩恵を受ける人、受けない人が出てくることでしょう。
全国でトップクラスの料金の高さを誇る、長崎市の水道料金が自由化になる事を願うばかりです。