NTT東西が、フレッツADSLの新規契約の終了を発表。
2016年6月30日までとして、同年12月31日開通をもって廃止。
と言う計画だが、なんとも滑稽な事です。
但し書きが多いので、かいつまむと
「光回線のエリア」においては、「廃止」だがエリア外については「継続」
との事です。
実際の話、エリア外という話よりも「開通拒絶」の場所も少なからず、存在しその場合は結果的にADSLが選択肢として残るのです。
現実問題、私の場合は非常に困るのです。
私の顧客において、光回線を開通させる際、最初に電話番号+ADSLで開通後、光回線の開通に併せて切替工事の流れを採ります。
つまり
ADSLだと無派遣で初期費用も数千円。
最低利用期間も無く、月々も光回線とほぼ同額。
開通に要する期間は約10日。ほぼ工事におけるトラブルもありません。
光回線におけるプロバイダもADSLから光への切替が可能なため、この部分においてトラブルもまずありません。(会社によっては、IDやパスワードもそのまま引き継ぐケースがあるため、機器の設定も変更せず切替が可能になります)
こんな話題の中でADSLが提供終了という中、ISDNはどうなるのか?と言う話は一切振れていません。
つまり、光が無理ならISDNで契約?と言う話ならかなり横暴です。
この話が撤回されるかあるいはソフトバンクADSLが一気に後釜に着くかはわかりません。
現実的な話として
モバイルルータ(MVNO回線およびWiMAX等)が一つの候補となるでしょう。
さらに、地域CATVが有力候補になる事も確実です。
臨時回線の意味合いから行けば、いったんモバイルルータを設置し、その上で光回線への移行が現実とも言えます。
ただ、この調子でいけば
「ADSLが無理ならCATV回線」を利用するケースは確実に増加すると思いますし、ビジネス用途の光回線は実際不要になる可能性も十分あります。
ADSLの善し悪しは賛否あると思いますが、手軽にブロードバンドという観点でいけば、ADSLが廃止されるのはあと10年延長でも良いくらいです。
10年あれば、ほぼ全国各地に光回線の敷設も進むだろうし、旧来の電話回線の方向性も見えてきます。
予想される事は、ADSL廃止がユーザにとってメリットのない話ではなく、光回線のつなぎとしてのサービスは十分価値があり、囲い込みになるはずです。
受付を終了するならば、一律に終了宣言しなければ、名目廃止だが「特別な事情につき、契約を認める」では本末転倒です。
但し書きの多い「廃止宣言」だけが空しく響きます。