OCNがついに音声通話つきプランを展開。これで携帯市場は二極化へ

2014年12月からOCNも他社で展開しているMVNO対応、音声通話プラン(月額1600円)をスタートしました。

これまでの主要キャリアとの比較をしながら料金の目安、サービスの利点・欠点をいくつか説明します。

OCN モバイル ONEはデータ通信専用なら900円 税込972円 から、音声通話対応は 1,600円(税込1,728円)から!   NTTコムストア [個人向け

 

 

MVNO(回線間借り業者)における、利点と欠点を整理すると

 

良いところ

  • 月額が安い 月々1600円から利用出来る
  • OCNの回線と合算で請求される為、請求書の一本化が図れる

 

悪いところ

  • 店舗サービスが無いため、基本的に電話サポートになるため、民間の設定業者に依頼する必要あり
  • LINE等、ドコモ独自の年齢認証サービスを利用するため、一部のサービスが利用出来ない
  • ドコモの通話料金割引サービスが受けられない

 

つまり、普段はデータ通信がメインでたまに通話が出来ればと考える方には、もってこいのサービスで、設定などもあまり難しく考える必要もありません。

着信がメインで自分から発信をしないならば、これで十分使えるとみています。

 

私の場合はどうしてもキャリアケータイの方が便利(結果的に安い)な為、MVNOの利用はしていません。

ただ、タブレットなどiPad等を利用するなら迷わずMVNOで契約するのはオススメです。

 

現状の各キャリアの料金体系は3000~6000円の間で、割引キャンペーンなどを適用しても2500円~4000円の間ですから、到底900円で利用出来ません。

また、2年契約が基本になることもデメリットにあげられますので、なおさらでしょう。

 

この展開で料金体系が

  • フルサービス系
  • エコサービス系

の2つになりました。

前者の場合は、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイルを指しますが、エコサービス系としてドコモのMVNO連合が中心となって展開しているのは今後の指針になるとみています。

 

私がauのスマホに切り替えることを決意したそもそもの理由が

「通話料金」がとにかくネックで、データ通信はもちろんですが、通話料金を割安に利用したいことが根底にあります。

auお客さまサポート

 

現に先月の通話料金は、実に20000円近くの通話料が発生しています。

これが通話定額プランの適用で2700円になる計算ですから、いかに安く使えるかわかります。

通話時間の単位に直すと、約8時間分です。

通話料金が定額になることで、コスト面の精神的な不安が解消されました。

つまり、ある程度ヘビーに通話が多いならば、MVNOにわざわざ移行する理由はありません。

ただ、データ通信など普段は自宅で光回線を利用出来るが、時々外出先で利用したいというライトニーズのユーザや私の様に、データ通信は、特定の用途(Airレジ)を使うための目的で大量のデータ通信は必要としないが無いと困る。

と言うケースに最適です。

 

MVNOの使い方さえ間違えなければ、確実に月々のランニングコストは激減します。

 

MVNOの料金プランは、以前ドコモで展開していたXiプランに当てはめるとよくわかります。(金額は概算)

 

  • 基本料金 780円
  • SPモード 300円
  • パケ定額 5700円
  • 合計 6780円+通話料

 

これがMVNOになると

  • 基本料金 900円
  • 通話プラン 700円
  • 合計 1600円+通話料

とほぼ同じ条件下で約5000円安くなることに気づくはずです。

 

もっとも、電話機を複数持ちたくないと言う事情をふまえて

通話用のケータイをもう1台持つ事で、月々3000円で利用する方法もありと思います。

 

具体的な手順としては

  • 1 発信専用ケータイとして契約する
  • 2 着信はMVNOのケータイに集約し、発信用ケータイの着信はすべて転送する。

この方法ならば実質1台で済むため、通話のコストも低減でき、通話料も削減できる。

ただ、このやり方で必ずうまくいく確証はなく、安全性に欠けます。

理論的に可能な話であって、通話料が発生したりコストがかさむ可能性も十分あります。

 

これも良く言う話ですが、定額プランで毎月6500円だが、MVNOの場合通話料が有料。

だったら、定額プランの方が良いのでは?

と言う話題があります。

 

MVNOよりキャリア定額が良いとする損益分岐点は

125分以内の通話(=5000円分)ならばMVNOの契約も悪くないと説明します。

 

つまり、定額通話で一ヶ月2時間も通話しないならば、MVNOも十分検討の余地あり。とおもいます。

さらに、楽天でんわを用いて、1分20円にするのももう一つの案です。

 

そうすれば、スマホを利用して、データ通信が主だがたまに通話をする。

と言う場合、通話料も含めて月々3000円で利用するのも決して不可能ではありません。

 

データ通信はしなくても、通話だけで使いたいニーズにだって、月々1600円のプランは非常に魅力です。

 

来年から、さらにMVNOを取り巻く環境はさらに激化すると思います。

 

主要キャリアの料金改定にはじまり、MVNOの駆け引きも増えると思うからです。

 

これからの動きに注目です。