昨年からの通信コスト削減の効果がようやく見えてきました。
人に言うなら自らのコスト感覚を持ちなさいと言うのは、クライアントにはもちろん、私自身もどこが削れるか考えているものです。
コストを削減するテーマは、誰もが考える当然のことです。
私の会社のコスト関係で申し上げれば、経費の中でしめる割合が高いのは、KDDIとソフトバンク。
通信コストの経費ランキングは次の通り
数字は2014年3月現在(月額・税抜計算)。
- NTT西日本 1600円 ▲6900円
- NTTコミュニケーションズ 2500円
- ソフトバンクモバイル 5500円(うち約2100円は端末代) ▲3000円 ※来年度以降 3360円程度の見通し。
- ソフトバンクテレコム 500円
- KDDI 8500円
- BIGLOBE 1200円 +1000円
- ニフティ 1050円 ▲500円
- 長崎ケーブルメディア(CATV) 2500円 +2500円
合計 23350円(概算税込 24517円 5%試算時)
(ちなみに8%の場合、25218円となります +701円の増加)
内訳 削減 ▲10400円
増加 +3500円
差額 ▲6900円の削減
この中で数字が突出しているKDDIも、2013年時点で試算すると以下のようになります。
- NTT西日本 8500円
- NTTコミュニケーションズ 2500円
- ソフトバンクモバイル 8500円(うち約2100円は端末代)
- ソフトバンクテレコム 500円
- KDDI 8500円
- BIGLOBE 200円
- ニフティ 1550円
- 長崎ケーブルメディア(CATV) 0円(未契約の為発生せず)
合計 30250円(概算税込み 31762円 5%試算時)
この数字から見ても1円でもコストを削る工夫はとにかく大事で、どこに聖域があり、どこが削れるか?を真剣に考えた結果、この内容に落ち着いた理由は次のようになると考えています。
もちろん、数字だけ見ていったい何をこんなに使っているのか?と言う疑問もあるのですが
1)NTT西日本
ADSL回線+FAXの利用。そのため、通話料はほぼ0。基本料金のみです。
2)NTTコミュニケーションズ
おもに050サービスの番号。
この番号1つあたり、月額1000円。2つなので2000円。
実際の内訳は、OCNの050サービス等+050アプリとFAXの050サービスが月額1000円。この2つで合計2000円。
この番号の目的は、顧客向けのプロモーションはもちろんの事、出張先でファクスを送信したり、時間外の留守番電話機能を実現したりと使い道は多く、FAXに関しては開始当初に契約した事もあり、覚えやすい番号が選べたのは幸いでした。
3)ソフトバンクモバイル
通話よりデータ通信がメインの会社。
先日までiPhoneを使っていた私が、突如ガラケーに戻したのは、単なる偶然では無く、「ガラケー+プロバイダ」という、最強のローコストサービスができる為です。これは、地域が非常に限られるサービス故、もれなく・誰でものサービスでない代わり、条件に合致すると劇的にコストダウンする会社です。
例)ネットを光回線にした場合とガラケー+ホワイトBBの組み合わせ
※利用条件を合わせる為、光回線はIP電話を加算
光 NTT西フレッツ 7100円 割引後 → 5010円
(プロバイダ1200円+回線5400円+IP電話500円)
※キャンペーン割引を適用する場合 ▲2,090円割引し、5,010円
(キャンペーン割引1790円+グループ割300円の合計)
光 BBIQ 5800円 割引後 → 4700円
(プロバイダ5500円+IP電話300円)
※キャンペーン割引を適用する場合▲1,100円割引し、4700円
(続けて割ビッグ(別名5年契約)の合計)
ADSL ホワイトBB 3580円
(プロバイダ1980円+NTT1600円)
参考)フレッツADSLの場合
ADSL フレッツADSL 6320円 割引後 → 5753円
(プロバイダ1250円+NTT1600円+ADSL3470円)
つまり、フレッツADSLの契約の場合、必要最低限の契約でこの単価になります。
フレッツADSLがどんなに割引が適用されても、BBIQや光回線に比べADSLが割高と言われるゆえんです。しかし、郊外ではまだADSLしか利用できず、選択肢がフレッツADSLしか無いのもまた事実です。
1000円程度高くても、光を選ぶか、1000円でも安くADSLを選ぶかは判断の分かれどころです。ベストな選択とは言いませんが、ベターな選択といったところでしょう。
4)ソフトバンクテレコム
おもにフリーダイヤル(正式にはフリーコールスーパー 0120系着信課金サービス)の為。
電話帳広告を最小限にした為、ほとんど発生せず。時期によって発生頻度が変わる為、平均値を計上。
5)KDDI(au)
おもに、通話用途で利用の携帯電話。2回線契約し、1回線はパケット定額を付加しているため金額が上がっている。
一般家庭における平均的な支払単価と思うが、パケット定額の高止まりを考えてももう少し下がって良いのでは?と思う。せめてあと1000円は下がって欲しい。
6)BIGLOBE
これまではメール利用だったのが、MVNOのSIMを契約し、1GBの定額プランを利用。
au系のwi-fiスポットが無料で使える為、現時点では利便性が高い。iPhoneの定額プランと入れ替えで契約。
月額980円のコースは確実にこれから増える見込みの高い会社ではないだろうか?
7)ニフティ
主な目的はセキュリティソフトのライセンス。
しかし、WiMAXの1dayプランが契約できる数少ないプロバイダだが、BIGLOBEのMVNOの登場で利用が減りそうな予感。
BIGLOBE同様、利用期間が17年とかなり長い為、長期特典がつくのでは・・・と期待。今のところはまだ無いようだが。
8)長崎ケーブルメディア(CATV)
契約の目的は電話で、テレビやネットでない。この点は、我が家の特殊な事情で、携帯電話への転送料金を無料にする目的があり、ポータビリティをかけた初のケースです。
NTT回線やBBIQ回線ではできなかったのが、この固定・携帯間の無料通話。仕事で利用するならば、かなりポイントが高いのですが、一般家庭レベルならほとんど誤差に近い程意味をなしません。普段は事務所で、外出する時はケータイで電話を受けたい。と言うニーズに対応できるサービスです。
一例として、長崎ケーブルメディアを上げていますが、これは提供地域によって会社は変わるため、CATVと書いています。料金も基本的に同じですので、地元で提供している会社へ置き換えて結構です。
最後に・・・
通信コストを最大限減らすには、ケータイ1本、固定通信回線1本がベストです。
ある会社の記事を読みましたが、WiMAXの電波が安定するならWiMAX+携帯電話の組み合わせが一番良いとか。
私は無線に関してはあくまでも「補助的」なイメージがぬぐえない為、通信回線はADSLまたは光かと思います。
低コストで利便性で考えるなら
- 1)電話はNTTのアナログ回線 1600円
- 2)プロバイダはソフトバンクのADSLのホワイトBB 1980円
- 3)携帯はソフトバンクのホワイトプラン 980円
- 4)データ通信はBIGLOBE 980円+NTTコミュニケーションズの050アプリの300円
の合計5840円がベストと考えます。
これが一般的な契約で試算すると
- 1)電話はNTTのひかり電話(IP回線)+光回線 4810円(割引前6900円)(キャンペーン割引適用)
- 2)プロバイダはヤフーBB光 1200円
- 3)携帯電話はソフトバンクのiPhoneのパケット定額 5800円(割引前7280円)(セット割引適用)
の合計で11810円となります。(割引前15380円)※別途消費税
差額が5970円と、低コストプランで試算した時の倍になっています。
プランの立て方は様々ですが、うまく契約すると通信コストは大幅に削減できる上、利便性はこれまでと同じ様に使えるのです。
ちょっとした工夫が大事だと言うのを改めて思い知らされました。