ちまたで話題になっている「楽天でんわ」
何がすごいのか?
スマホのLTEプランの通話料は1分40円(厳密には30秒20円)。
これは、かつて3G時代におけるSSプラン(月額980円)の料金単価で、電話をほとんどかけないライトユーザ向けだったのが、LTEのコースになったとたん、料金コースがなぜか一本化。
この上で、半額というのはなぜかいただけない。
つまり30秒10円で、1分20円の計算。
60分で1200円だがこのサービスの仕組みはかつての長距離電話サービスの「マイライン」を彷彿させるもので
現在サービスを提供してるのは、NTTコミュニケーションズが0035ダイヤルで展開しているものと同等。
ただ、料金比較をすると圧倒的に楽天の方がずっと安い。
ただ、安いといっても1分20円がどうか?と言うレベルなので、個人的にはまだ下げる事できるのではないか?と思う。
NTTドコモが1秒あたり0.067円(1分あたり4.02円)で、In/Outでそれぞれ課金となるため、8.04円
それからみても、1分10円とはいなくとも、15円くらいにはできるのではないだろうか?
こういった数字を調べてみると1分20円でも十分採算とれる数字だと言うのがよくわかる。
ただ、現在の料金プランの制度が「同一キャリア間は原則無料(1時~21時)」を主軸に、展開し他社通話でしっかり採算をあわせようというのが今の流れと言えよう。
また、050IP電話がもう少し安定動作するようになれば、3分8円の通話はまんざら不可能とは思えず、今後収益構造は確実に変化する。
現時点で1分20円の楽天でんわが優位に立てるとは思えないし、条件面でまだかみ合いそうにない。(契約がカード決済限定などリスク重視の面が良くわかる)
タダ友で現在の料金プランでほとんど無料なのにわざわざ申し込む必要があるのか?と言う点もある。
私の場合は、未だに対外的通話が多いので3Gの料金プランだが、月額1500円で2時間分の無料通話パックで足りている。
2時間で1分あたり約12.5円。この点からみても、通話費用の採算ラインは十分とれている。
(この場合の料金帯は、30秒14円、1分28円だが、基本料金÷無料通話時間で割った数値で試算)
今後の流れをくむと通話料で採算を取るので無く、データ通信で採算を取るなら通話料のランニングコストは低減していく方がよいのではないだろうか?
もっとも、楽天の担当者の発言にもあったように「これを機に通話料をもっと下げていけばよいのではないか?」と言う意見は賛同できるが、微妙な料金帯は少し納得ができない。
3分8円とは言わないが、せめて1分10円。
現時点の勝者はウィルコムの10分無料プランがベストだろう。
難点は言うまでも無く通話エリアが狭い事なんだが・・・。
そういう意味ではLCR方式の「楽天でんわ」は今後参入が増え、下手するとKDDI(固定部門)やソフトバンクテレコムが乗り出すのではないだろうか?
マイライン戦争第2幕が始まる予感がした