パソコン修理を行うに当たって相当量増えた案件の一つに、ハードディスククラッシュが挙げられます。
一言のハードディスククラッシュは、機械的なエラーとしてSMARTプログラムがあり、このプログラム判定でNGが出た場合はほぼ交換を要すと言う事になります。
しかしながら、再生ハードディスクの場合、不良品を修理してから再出荷する流れを持つため、以前どの程度利用して状態がどうだったか?を判断する事は我々では到底不可能です。
先日訪問した客先での不可解な現象は、セーフモードを始め様々なエラー対策を講じたにも関わらず、改善が見られませんでした。
普段ならこの時点でほぼ回復が見込めるのですが、結局代替品による交換+クリーンインストールで事なきを得ました。
もちろんこれが根本の解決方法とは言えませんが、今回見つかった、Marshal(マーシャル)というメーカのハードディスクを調べてみたところ
「再生品ハードディスク」
である事がわかっています。再生品が良いか悪いか?と言う観点は、過去のレビューでも申し上げた通り、耐用年数、時間ともに論理的には30万時間は耐久性があり、故障する可能性はきわめて低い。
と申し上げています。
これはあくまでも「正常に動作を続けた場合」に限った事であり、「不良品」などを修理したいわゆる「再生品」の場合は、耐久年数に多少なりのリスクはある為、仮に2~3万時間程度しか利用してなかったとしても、実際の耐久年数は30万時間はおろか5万時間でも怪しいのではないか?と申し上げたいのです。
再生品に限らず、我々も日頃から引き上げ品の部品ストックは常時行っており、平均5000~20000時間程度のハードディスクが多いのが特徴です。
再生品ハードディスクのリスクは基本的には無いと考えますが、インターネットのレビューや実際に検証した機器を元に調査をした結論から申し上げると普通は利用頻度から見てこの様なデータが一般的です。
確かにこのまま利用は可能と判断もできますが、ハードディスクですでにエラーフラグが記録されている状況はまずあり得ません。
再生品のハードディスクがハイリスクである事はあまり考えたくありませんが、市価で考えた際、一般の同程度のハードディスクを相場表で確認した限りでは、4000円~10000円です。(平成25年10月8日現在)
再生品の相場が約3500円~4000円ですから、わざわざ再生品を選ぶ必要があるのか?と言う商品の競争力に多少なり欠けると言わざる得ません。
再生品のトップランナーは、プリンタの消耗品(インク・トナー)が代表格です。
販売価格は新品相場の10%~50%と多少リスクをとっても割安感がある事は明らかです。
もちろん、私自身は入手できる限り・導入の段階で「消耗品が安いものを基本」とする考え方ですので、純正品を購入する事が実際のところ、プラスではないかと考えています。
再生ハードディスクの外見に寸分の不審さも、見栄えの悪いもありません。
専門である我々が見たところで「こんなメーカあったんだ?」と言う印象しかないのは、紛れもない事実でしょうか。
商品知識は年々変化し、ハードディスクメーカも2000年代から大きく変遷し
2013年現在
WD(western digital 社)
seagate社
東芝
の3社が主要メーカです。
かつて存在したメーカでは
MAXTOR、IBM、Samsung、富士通が有名です。
その後、IBMを買収した日立がありますが、日立はウェスタンデジタル(WD)へ売却し、一方の富士通は東芝へ売却しており市場の再編が進んでいる事がわかります。
東芝については、自社でノートパソコンの製造を主力に展開している関係で、昔からハードディスクを始め関連機器はすべて自社製でした。
とはいえ、再生品の製品保証が6ヶ月というところで品質面であまり責任が持てない事の裏返しではないだろうか。
本当に自信があるなら半年と言わず、3年保証くらいあって欲しいがリスクを考えると最低1年、保険付きで3年くらいあればとおもう。
安心を買うならば、やはりIntel SSDか、主要3ブランドのハードディスク(HDD)が望ましいと考えてしまう。
ほかにも良い商品はあるとおもうが、すでにこういった状況であり
パソコンに内蔵するハードディスクは安心できるメーカが一番ではないでしょうか。