ルーターとアクセスポイントとコンバータの違いについて

インターネットの無線LAN関係の機器に

「ルータ」機能と「アクセスポイント」機能と「コンバータ」機能がある事はご存じだろうか?

ルータは一つのグローバルIPアドレスを元に「プライベートIPアドレス」に変換する機能を言い、主にIP電話対応機器に搭載されていたり、前述した無線LAN親機と呼ばれるメインユニットには搭載されている。

これは無線になる前から有線時代から存在している事から説明は必要は無いと思う。

その一方で「アクセスポイント」と「コンバータ」は似て非になる機能だが、特にアクセスポイントについては良く目にすることだろうか。

アクセスポイントと言う機能は主に「無線子機」と無線機能を持たない親機に対し「発信機能」を搭載するのが「アクセスポイント」である

無線LANルータとはつまり→「有線LANルータ機能+無線LANアクセスポイント」

となり、アクセスポイントというのは「有線LANルータ機能」を取っただけとなる。

じゃあどうやって使うのか?と言う疑問になるだろう。

無線LANアクセスポイントというのが「有線ルータ」からのIPアドレス情報を横流しし、無線LAN子機と通信が開始された後のIPアドレスを中継する役割となる。

これがすなわち「アクセスポイント」と呼ばれる機能が、実際は「ブリッジ(橋)」と言う方がしっくり来る。無線LANのアンテナをたてると言う意味で「アクセスポイント(AP)」と呼ばれるのだろう。

この点は今後変わってくる事に期待しよう。

では、最後に「コンバータ」とは何か?

実際に実験するまでその「仕組み」が分かりませんでした。

また、実際にルータの機能として「コンバータ」を持っている機器は皆無に等しく、事務所の実験用機器であるポケットルータが幸い「コンバータ」機能を有していたので、実験してみることにした。
実験は、下記の機器を用いて行った。

コンバータとは、無線LAN機能を持たない有線LAN機器を無線LAN子機のように変換(すなわちコンバート)する機能を言う。

実際の使い方は

コンバータとして動作させる機械とインターネットに接続されている無線LANルータ間において、接続作業を事前に行う必要がある。

作業の手順は次のようになる

(1)パソコンでコンバータ固有のIPアドレスへ有線LAN経由でアクセス
※この場合のパソコンはIPアドレスをコンバータと同じサブネットマスクにする必要がある。
例)コンバータが192.168.1.230/24とする場合、パソコンは192.168.1.1/24とする
***/24とは、クラスC(サブネットマスク255.255.255.0を指す)となる。
(2)コンバータとアクセスポイント機能つきルータ(いわゆる無線LAN親機)との接続
(3)コンバータを設定したパソコンのIPアドレスをDHCP接続に切り替える。

このような流れとなる。
つまり、コンバータはいわゆるアクセスポイント間の中継機能は果たしても、実際はルータ機能・アクセスポイント機能は持たないのである。
初期状態でそのままつないでも利用出来ないのはそのためで、使い道がいまいちわかりにくい機器かもしれない。

しかし、コンバータの初期設定を行ってしまえば、普通の無線LAN子機が1台しかつなげられないのに対し、スイッチングハブを経由すると5台でも10台でも無線LAN化する事が可能となり、また通信速度も子機を使うのに比べ安定している上、中継間をコンバータと無線LANでつなげば、電波問題も大幅に解消出来る一つのきっかけづくりにはなるだろうか。

1台のパソコンにコンバータというのは、無線LAN子機をUSB接続するだけで事足りるが、実際の現場は、無線LANを増設が出来ないテレビや古いパソコンやネットワークプリンタなどと言った配線に制約がある機械の効率化が図れる事だと思う。

ちなみに・・・
私の事務所では、プリンタ2台+パソコン3台(うち1台はノートPC)である環境のため、実際にコンバータを使う実験は行ったものの、狭い事務所でわざわざ無線化する理由もないため、無線で利用しているのはノートパソコンである。

今後有効性が高い「コンバータ」をどのように活用するかは設備検討の段階で少しずつ考えていく事も大事かもしれません。

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