このところ、立て込んだ仕事が多かったせいか、なかなかこういった記事を書く事もできず、今日は久しぶりに自分のパソコンのメンテナンスについて書いてみたいと思います。
自分のパソコンについて
いま現在使っている自分のパソコンは、Panasonic のレッツノートSX2です。
ここ5年ほど使っていますが、持ち出し作業用のパソコンのため、使用頻度が極端に低く、サブパソコンの扱い。ただ、無いと困るし、これに代わる機種もそうそう無いのが現実。
元々のスペックは次の通り
スペック表
CPUがIntel第3世代で多少貧弱ですが、メモリは12GBと中途半端な容量。ストレージは250GB。今回はこれをストレージを480GBのSSDに換装というお話です。
HDD交換の手順
HDDの交換手順として、もっとも大切なことは、今回交換するパソコンをAとしたら、バックアップ(クローン化)する作業用パソコンBが別に必要です。
パソコンが1台しかなくても、もちろん可能です。ただし致命的な問題が発生するため、正直なところおすすめできません。
クローンに使えそうなソフト
クローン化に使えるソフトは各社そろっていてどれがいいのか正直悩むところです。
普段私が使っているソフトをご紹介しましょう。
私自身は、Partition Wizardというソフトを長らく使っており、このソフトの特徴として、パーティションの最適化(容量調整)、ディスクのクローン化。また、紛失したパーティションの復旧という事ができる優れもの。
Partition Wizardは最小機能だけのフリー版から、USBブートが可能になるPro版まで様々で、普段使いならフリー版で十分でしょう。
※フリー版はGPTフォーマットや2TB以上のHDDなど一部制限があるため、注意が必要です。
現在はバージョン12まで発売されており、ダウンロード可能です。
インストールが完了しました。起動してみます。
以前のバージョンは英語版しかなく使いにくかったものの、最新版は日本語版対応されている事から使いやすくなった印象です。
操作方法
(1)操作方法の手順として、交換前(マスターディスク)になる旧HDD・交換後(リプレイスディスク)の新HDDをUSBハードディスクユニットに搭載
(2)Parition Wizardのディスクコピー
様々なメニューがある中で一番利用する事が多いのは、ディスクコピー。
このときに注意すべき点は、起動中のOSのSSD換装を行うために、ディスクコピーを行うといったんWindowsOSを再起動し、起動前のシステム上でクローン作業を実施いたします。(カーネル起動前)
作業完了
再び、分解したパソコンにクローン化したSSDを換装、取り込みまでにかかった時間は約1時間程度。思ったより早かった印象です。(おそらく、SSDだったこともあり、動作が速かったのではないかと思われます)
換装後、HDDの容量は無事50%程度まで回復し、しばらく使えそうです。
検証 ソフトの精度について
ソフトの精度は、先日クローン化を行うべく、別のバックアップソフトを使用したところエラー続出。
バージョンによっては、Partition Wizardも同様なエラーが発生。
実際に、なぜこんな現象が発生するのかは不明ですが、ディスククローン化(以下クローン化)を行う時はHDDのエラーが発生したときに行います。また、クローン化は手順通り行っても失敗する事が多く、何が原因かわからないことがあります。
実際ハードディスクのクローン作業は大きく5つの要因があり、成否を決めます。
1)ハードディスクの状態
Crystal Disk Infoの判定が赤の場合は軒並み失敗
黄色の場合はほぼ成功する
2)使用するUSBハードディスクケーブルの仕様
これも未だに解明されていませんが、一部のUSBインタフェイスではやはりHDDの状態が悪いときは正常に動作せず、動きません。
USB2.0がよいかUSB3.0がよいかは個体差があるため、一概に結論は出ておらず、使用するHDDのチップにも影響するようです。
3)使用するソフトウェア
通常のハードディスククローン化の場合は、各社違いはありません。しかし、Partition WizardもOSと仕様によってはエラーが出ることが多く、Parition Wizard9ではエラーが発生したHDDもPartition Wizard12にアップグレードすると、正常にクローン化ができたりとこの点も決して侮れません。
4)フリー版と有料版はどちらがよいか?
基本的には、無料版でほとんど対応できます。しかし、2TBを超えたりGPTフォーマットになっているHDDの場合は有料版を使う必要があります。1つのHDDをクローン化するために新しいソフトウェアライセンス+USBハードディスクケース等を購入すると総額でおおよそ3万円近くかかります。(SSDやHDDの部品代は別途実費)
5)PCが1台しかないが可能なのか?
基本的に自分自身で可能です。ただし、ハードディスクを一度取り出して別のOSにつないでからバックアップ作業を行う事を推奨します。
作業PCが準備できない場合は、作業失敗のリスクがあるため推奨できません。
もちろん、1台のPCで利用可能な移行方法もありますが、Windows Boot Managerの状態により起動に失敗する事があるため、別のPCからの移行作業が鉄則です。
Partition Wizardについて
ライセンス・価格(製品抜粋)
項目/バージョン | 無料版 | プロ•アルティメット | サーバー | テクニシャン |
価格 | 無料 | 15,069円 | 29,678円 | 80,800円 |
アップデート | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
ライセンス認証 | なし | 3台 | 1台 | 無制限 |
対応OS | Win10 | Win10 | Win10 WinServer | Win10 WinServer |
結果的には、Partition Wizardのバージョンによって動作するかしないかも決まりますが、それ以上に使用するハードウェア環境も重要な要素といえるでしょう。
個人的には、ソフトウェアのサブスクリプション方式がどうしてもなじめず、売り切り制が費用対効果の点でみて良さそうです。
実際、購入するならどれがよいか?となると Pro 版または Server版のいずれかになるでしょう。本職である私の場合は、最上位のテクニシャン版になると思いますが単発で利用する目的であれば、1年版のサブスクリプションを選ぶ事も視野に入れて良いと思います。(1年分だけの支払い