ソフトバンクグループが今夏導入したPayPayの総額100億円キャッシュバックキャンペーン
2018年12月4日に始まったこの企画も10日間で終わるという状況に
当初は1ヶ月くらい続けるか?と見ていましたが、全国各地でPayPayフィーバーが続き、結果的に10日ほどで終わるという大盛況ぶり。
私の会社は加盟店契約を行っても大きなウェーブに乗れそうな雰囲気で無かった事もあり、静観していました。
決済手段として整備する事は常日頃から行っているため、淡々と申込を行っていたところ
審査通過の直後に「キャンペーン終了」というオチ
訴求するどころか、そういえばあったなぁで終わってしまいました。
今回の企画は素晴らしいという事で終わるより「無謀な企画だったなぁ」と今のご時世を反映させたように思います。
締めくくりとしては、「ソフトバンクらしいなぁ」という一言に尽きそうです。
ただ、これでお話が終わってしまえば、単なる独り言ですが、私が率直に感じたPayPayの状況を利用者と加盟店の両方からお話したいと思います。
ほとんどは、PayPayの利用者という立場になると思います。
現実、PayPayの加盟店は少ないのが現状です。
そして12月13日取り扱いの振込については、結果的に14日に着金せずに15日という結果となり、正直あきれました。
私がこういったキャンペーンに消極的な事は、加盟店として何の旨味もないのです。
セールスを行うために拡販出来る商材があれば別ですが、いち個人商店で売り上げられる金額は微々たるものです。
ビックカメラが数日間でPayPayで10億円売り上げたという内容から、キャッシュバックは最低2億円~最大5億円近くあったと見ています。
お祭り状態でPayPayで本当に誰が潤ったのか?といえば、現実誰も得をしていないのが率直な感想です。
PayPayの加盟店条件を見て、マネーロンダリングを想像した人は賢明です。
クレジットカードの現金化し放題じゃないか?と思ったのは想像に難くなく、それが発覚すると即加盟店契約破棄はあり得るのではないか?と思います。
一方PayPayにおいて、他社との比較をした際、AliPayの取り扱いを行っています。(注:AliPayの母体である、アリババグループは、ソフトバンクの出資企業です)
現在、AliPayを取り扱う会社はPayPayの他に
- リクルート(エアペイ)
があります。
一方でWeChatPay(テンペイ)の方は主に
- 楽天(楽天ペイ)
- リクルート(エアペイ)
- コイニー
となります。
決済からの入金サイクルは概ね15日締め15日後支払いといった30日サイクルが基本です。
今回の、PayPayが取り扱うAliPayについては、「ジャパンネット銀行」に限られるものの、翌日入金となっています。
これは、特筆する事であり、他社との差別化にはなるところです。
ただ、決済システムの中でバーコードリーダに対応している決済システムはほぼ皆無で、業務効率で評価するとリクルートが一歩リードしている印象を受けます。
今後の動きに注目したいところです