このところ、メーカからの商品発送や返品・修理といった事情において、配送会社指定の業務が煩雑になったように感じます。
私の会社は主として、佐川急便を利用していますが、アップルはヤマト運輸、富士通は日本通運と、それぞれ指定業者を選定しています。
では、現実問題どのようにして、情報管理を行っているのか?
本来は商品発送の場合は何らかの形で住所の記載を行います。
しかし、近年、実際に記載される住所そのものがダミーになっている事が増えています。(いわゆる匿名配送)
アップルや富士通の例において、商品発送自体を匿名にしなければ行けない事情は、住所がネット上に公表される事に、企業リスクが増大する事を考えているように思います。
つまり、特定の発送方法においてしか機器の受領ができないようにするには、それなりの仕組みが必要という事になります。
この手法自体は、アップルおよび富士通も同様で、
伝票の到着先の情報で、ある程度は特定できつつも、完全ではありません。
アップルの場合は「千葉県」とだけ記載があり、それ以上は担当店コードで配達先を管理しているという状況です。
富士通も同様で、住所記載欄は「(明石)富士通 西日本テクノセンター」のみである事から、兵庫県の明石市に拠点がある事は明らかです。
もちろん、googlemapなどをみれば、富士通の修理拠点の住所は割り出しができるでしょうが、外部からの荷物の受けいれを行うかどうかは現実難しいと思われます。
これらは、大企業が現実そのような形態で運用していると考えつつも、修理の機器を管理するのは至上命題とも言える事でしょう。
現実問題、佐川急便を例にして考えれば、営業店の名前+企業名で商品の受け取りは可能になります。(営業所止め扱)
この状況が必要になる理由は、配送コストを最小限に留め、ある一定量の荷物を直接営業所まで受領する場合は、相応に適応してよいと考えます。
これは、他の会社(ヤマト運輸・日本通運)においても同様であり、物流コストを最小限に留めるという点では、きわめて有用です。
メーカの言い分は、「ユーザに発送や梱包の手間をとらせない」理由で「よいサービス」だと思っている事でしょう。
私にしてみれば、梱包に手慣れていて、物流システムの構築ができてる段階で彼らの手法はむしろ、面倒です。
どんなモノでも簡単に梱包して、迅速に出荷できる為、どこか無駄に思える気がしてなりません。
今回、日本通運の梱包段取りは雑だったことあり、正直最悪でした。幾度となく苦言を呈さざる得ない状況で、一例に梱包・緩衝材を手でちぎるのは、御法度なのです。
梱包慣れていない、個人が行うならまだしも、物流のプロである運送会社の作業としては非情にお粗末です。プロの梱包というのは、基本お手本となる人です。
梱包は「真心で包む」事。
つまり、自分がもらう時の事を考えて梱包すれば、雑な梱包は到底あり得ないのです。
今回、富士通が頑なに日通における配送を強硬にでたのも、この配送ルートのシステムから外れる事が、多大な労力になるからと言わざる得ないからでしょう。
一方で、送料を一旦立て替えた上で、修理費用が発生した際に、送料も同時に請求という形態はどこか企業のエゴにも感じます。
それ故、現時点における、有力な方法は残念ながら見つかりません。
ただ、業務効率と企業の情報管理においてここまで徹底した管理を行ってコストを最小限に留め、効率を最大限に高めるのもまた事実です。
一方が立てば、一方が立たない。
企業が「配送費用は会社負担でユーザには負担を与えてない。だから良いじゃないか?」という態度は、非情にお粗末と言わざる得ないのです。
アップルはその点シンプルで発送手順は申し込み後、1~2時間程度で、「伝票番号」が通知されます。
その上でヤマト運輸の営業所持込を原則とする対応は、きわめて合理的です。
どちらにおいても、一長一短でありスピードを要求する対応において、事業規模と配送会社は比例ように感じます。
主要企業が採用している配送会社
- アップル:ヤマト運輸
- DELL(デル):佐川急便
- 富士通:日本通運
※国内電機メーカは日本通運と契約しているケースが圧倒的に多い
企業のリスクは、情報漏洩であり、企業の住所自体もトップシークレットという事でしょう
リスクマネジメントに終わりは無く、身近なところにリスクがある。そのように感じた今日の出来事でした。