電気料金を節約するなら、季時別電灯契約がオススメ

電気料金の値上げがまた一段と進む中、太陽光なども今後どうなるかイマイチ不安な所です。

しかしながら、既存の枠組みでなんとか考えると一つの選択肢が見つかります。

 

それは、季時別電灯です。(九州電力リンク

九州電力 選択約款 季時別電灯・時間帯別電灯・ピークシフト電灯・高負荷率型電灯

 

私の所では、消費税が上がる2013年から既存の従量電灯契約から切り替えました。

 

季時別電灯と従量電灯の違いは以下の通り。

種別 従量電灯 季時別電灯
基本料金 10アンペア単位 60アンペアまで固定
利用料金 段階別課金方式 時間帯別課金方式
利点 月間300kWh未満ならお得 夜間・深夜の料金が割安
欠点 利用すればするほど高くなる 利用時間帯によって割高になる

 

従量電灯で30Aの場合は、月額3110円(2015年2月現在)

季時別電灯の場合は、月額3906円(同)

 

季時別電灯が割安になるのは、毎月の利用が300kWhを超える(月額7500円以上)ならば、季時別電灯に切り替えた方がかなりお得と言えます。

私の事情としては、室内の暖房はすべてエアコンを利用している事も考慮しなくてはいけません。

逆にいえば、一ヶ月に300kWhも使わないならば、季時別電灯のメリットは低い。とも言えます。
(却って割高になってしまう)

季時別電灯の全区分の平均は21.15円です。

一方の、従量電灯は120kWhまでで、17.13円、121kWh~300kWhまで22.63円、301kWh以降が25.57円となります。

つまり、600kWhを想定した場合に、以下の試算結果になります。
(ただし、燃料調整費等は考慮しない)
1)季時別電灯 13878円
※各区分200kWhとして試算

2)従量電灯 14674円
※内訳(874.8円(基本)+2055.6円(120kWhまで)+4073.4円(300kWhまで)+7671円(301kWh以降)

 

単身世帯において、季時別電灯か従量電灯はどちらがお得になるかはライフスタイルによって変わる為、深夜電力がお得だからとすぐに飛びつくのは早計です。

一般家庭における季時別電灯にする最大のメリットは、日中殆ど留守にしている方に最適なプランと言えます。特に季時別電灯の恩恵を受けるのは、通常期よりも夏場・冬場の深夜電力です。

特に冷房を良く使う夏場の夜間には季時別電灯におけるメリットは非常に大きいものがあります。

私の所における割引は5~10%程度ですが、節電をするよりも利用する時間をずらす事で電気代を下げる事が出来る事は非常に大きなポイントです。

 

もちろんこの事例が誰にも当てはまる事ではありませんが、電気料金を見直す事はとにかく大事です。

公共料金のコスト削減はきわめて難しく、今後電力小売り自由化が始まる時に、この時間帯別割引制度が大きな競争の柱になるとみています。

電力のピークタイム(午前10時~午後5時)の間をうまくかわし、深夜早朝の利用に電気を活用出来るとより便利かもしれません。

 

無理に節電や節約をするよりも、普段通り使って安く使える方法を探す方が精神衛生上良いと思います。

日常利用において節電は大事です。