携帯電話の利用料をどうやって圧縮し、今後につなげるか?と言えば
「解約金を払うタイミング」
を間違えない事です。
世間一般的に解約金の相場が5000円~10000円ですが、実際どのタイミングで支払う事が適切か?考えた際、次の公式が成り立ちます
[解約判定式]
1)契約満了までの期間×月額利用料金>解約金
→ 今すぐ解約が望ましい
2)契約満了までの期間×月額利用料金<解約金
→ 契約満了まで利用が良い
たとえば以下のパターンで試算してみます。
※なお携帯電話の分割金等についてはいっさい考慮いたしません。
*パターン1<中途解約に適するケース>
- A)携帯電話の月々の支払が6500円。
- B)解約に伴う手数料が9500円
- C)契約満了までの期間が8ヶ月(契約更改までの期間)
1)中途解約判定
[A)月額料金×C)残期間] > [B)解約金]
計算結果、上記例では
契約満了までの利用料 6,500円×8ヶ月=52,000円
中途解約の金額 9,500円
から即時解約しても、42,500円の節約になります。
2)解約金回収期間
[B)解約金]÷[A)月額料金]<[C)契約満了期間]
[B)解約金]÷[A)月額料金]≒2ヶ月(小数点以下切り上げ)
月額料金 6,500円
解約金 9,500円
契約満了まで8ヶ月、回収にかかるのが2ヶ月ですから差し引き6ヶ月分お得という計算になります。
解約タイミングは月末で無く、翌月1日で行う事がポイントで月末の場合は当月分まで発生しますが、翌月1日であれば日割も1日分で済み実質の解約金だけで済むメリットがあります。
ただし、支払いをあまり先延ばししたく無い場合は月末で解約が望ましいと考えます。
*パターン2<中途解約に適さないケース>
- A)携帯電話の月々の支払が500円。
- B)解約に伴う手数料が9500円
- C)契約満了までの期間が6ヶ月(契約更改までの期間)
1)中途解約判定
[A)月額料金×C)残期間] < [B)解約金]
計算結果、上記例では
契約満了までの利用料 500円×6ヶ月=3,000円
中途解約の金額 9,500円から
即時解約すると6,500円損してしまいます。
2)解約金回収判定
[B)解約金]÷[A)月額料金]<[C)契約満了期間]
[B)解約金]÷[A)月額料金]≒16ヶ月(小数点以下切り上げ)
契約満了までの期間が6ヶ月、解約金の回収に16ヶ月かかるため、マイナス10ヶ月分より、契約満了まで保有が望ましいと判断されます。
いずれにしても、この試算は一般的な試算例となりますが、様々な条件等を考慮して最終的な数字が算出されます。
最も多い事例として
端末を実質無料で購入したが、解約したらどうなるか?と言うケースを以下に例示し、どういうケースが良いか試算してみました。
端末代は便宜上、2500円で試算し、この金額を月額利用料から相殺する事で実質無料の構成にします
<前提条件>
- 月額基本料金 934円
- パケット基本 300円
- パケット定額 5700円
- 端末代 2500円
- 端末割引 ▲2500円
- 合計 6934円(税別)
<事例1>
契約満了が10ヶ月未満の場合
*月額利用料金の見直しで実質ゼロから実費負担に切り替えるパターン
- 月額基本料金 934円
- 端末代 2500円
- 端末割引 ▲0~2500円(通話料からの相殺)
- 合計 3434円(税別)
このような契約に変更出来るケースとして、ソフトバンクの場合はいわゆるLTE(4G)端末の場合は、ネット契約のオプションが必須(iPhoneの場合は基本+S!パック+パケット定額が必ず必要)のため、否応なしに月額6934円の負担が発生します。しかし、3G端末に切り替えが出来る場合、端末代の負担は変わらないものの、3500円削減が可能になります。
この方法で、解約期間を先延ばしする事も可能です。解約をそのまま行ってしまうと、発生する9500円を回避する策と考えるより、最低料金維持の目的で端末支払後永年934円で維持する事を選ぶのも一つの手です。
<事例2>
契約満了が10ヶ月を超える場合
*即時解約し、端末代を支払うパターン
初回のみ
- 解約金 9500円
- 端末代 2500円
2回目以降
- 端末代 2500円~
数字のトリックですが、実質負担ゼロの方が何となくお得に見えますが、実際は端末代をゼロにするために、実際は端末代の2倍以上の支払を前提にゼロにしているところがポイントです。
2500円ならば最低でも5000円は支払負担がある事を前提になっているところがあります。
毎月の支払を見直したい場合は、こういった部分を一つ一つ見直すだけで年間の支払は一気に減ります。
ケータイ料金はちょっとした工夫で安く出来るかと思います