SIMフリーのiPhoneとiPadは高いから売れない理由を検証

この話は、ソフトバンク社長の説明だが、実際のところSIMフリーのiPhoneとiPadが高いと言う話はどういう根拠かいろいろ考えていました。

私自身が、どこの会社で購入が適切か考えていました。

Apple - iPhone

落ち着くところの結論はiPhoneやiPadにこだわる必要なんて無いじゃないか?

と言うとりとめ無い話題になるオチは抜きとして

 

 

主要各社の月額の料金が約6000円

内訳として

  • パケット基本料金 300円(パケットサービス)
  • パケット定額 5700円
  • 合計 6000円

これに端末代が加わりますが、様々な割引施策でプラマイ0と言う事で結局のところ、6000円は変わらない話です。(つまり最低単価が6000円という事)

私もこの制度自体に正直辟易しており、MVNOを積極的に考えるようになったのは、こういった高止まりの点からでした。

 

実際、MVNO事業者(OCNなど)と契約するといくらになるのか?

ずばり 900円+端末代(諸税等除く)

と言う計算。

仮にAppleのローンを通して購入した場合なら、iPadが51800円(税込み55944円)、分割12回だと月々4662円。MVNOの月々972円を加えて、5634円。

ローンの支払いが終わったら毎月972円で利用でき、壊れたらそのとき買えば良い。

 

主要各社との維持費と計算しても約半額です。

つまり、SIMフリーのiPadを購入し、その上でMVNOのSIMを利用する方が結果的に安い算段です。

 

ただ、SIMフリーを購入し契約するまでに多くのハードルをクリアしなければいけません。

  • 1)端末は原則一括現金払いまたはローン(アップル斡旋など)
  • 2)OCNとの開通契約を別途締結しなければいけない→即日の場合はクレジットが必要
  • 3)端末とカードが届いたらOCNから別途届く書面に基づき手動設定
  • 4)サポートは電話のみ。訪問などの斡旋は民間業者に依頼しなければいけない

 

その点、主要各社の場合は単価等はそれ相応あるものの、在庫があればその日のうちにすぐ使えるように設定(設定も実際はカードを挿入するだけ)、メールや店頭対応あり。

手間をかける分だけ、安くつかえるものの誰もがその恩恵にあずかれる訳で無いのがSIMフリーの宿命であり、不利な部分ともいえます。

それさえ考えなければ、一番有力なサービスです。

 

SIMフリーが売れない?と言うソフトバンク社長の意見は至極当然の意見だと私は思います。この点だけは賛同できます。

ただ、実際は少しでも安く使いたいという私のようなユーザが多いのも事実で、規制をどうやってかわすかがその課題になっていました。

 

MVNO(再販事業者)の相場とオススメ

SIMフリーのプロバイダ契約はどこと行うのが一番ベストか?

と言う議論になるはずです。

順位からつけると

  1. OCN
  2. BIGLOBE
  3. IIJ
  4. u-mobile

いずれも卸元はNTTドコモですが、OCNが良いのはNTTグループだから安心というのも一つですが、データシェアのカードを月額450円で最大5枚まで増やせます。

利用形態にもよりますが、通信量が少ない代わりにデータの確保が必要な時には非常に有効だと考えます。

この使い方の想定は、SIMカードの形状が異なり、複数台の端末がある時に想定されます。

このほかにも

 

私のケースで申し上げると

Wi-FiルータとiPadを同時に利用したい

ただそれだけなのです。SIMカードの発行コスト自体にあまり差は無く、枚数増えると2000~3000円程度かかるのは致し方ありません。

また、通話とデータ通信のカードをそれぞれ1つずつもってデータ量を共有できるのが理想ですが現状の枠組みでは到底できません。

これに近い事ができるのが唯一BIGLOBEのみで、通話プランで1600円、データ通信で900円の2つを組み合わせると月額2500円。

組み合わせ例で考えると

  • スマホ+タブレット
  • スマホ+モバイルルータ

のどちらかになります。

ドコモで同じ事を行うと

基本料金がそれぞれ2台分かかり

  • スマホ 2700+300=3000円
  • タブレット 1700+300=2000円
  • パケット定額 3500円
  • シェアオプション 500円
  • 合計 9000円

※端末代は月額利用料から相殺

と言う結果です。つまり、シェアオプションを使うくらいなら、タブレットやルータの分はMVNOに置き換えてしまう方が合理性がある。と言う理屈です。

  • スマホ 2700+300+3500=6500円
  • タブレット 900円
  • タブレットのローン 2500円/2年払い
  • 合計 9900円(ローン支払後は7400円)

※スマホは相殺・タブレットは別途支払と仮定

iPad miniをAppleで購入すると51800円(税込み55944円)

ケータイ利用の最適解を見つける事は非常に重要な事です。2年ローンで購入すると約2500円。

この状況で見ると、逆転する事がわかります。

 

電話をよく使い、メールも見るなら

  • 通話定額 2200円
  • タブレット 900円
  • 合計 3100円

のような2台持ちになるでしょう。

また、ソフトバンクのホワイトプランを併用するなら

  • 通話定額 934円
  • タブレット 900円
  • 合計 1834円

のような組み合わせも当然ありです。

 

通話は着信がメインで通話料は必要に応じて支払うなら

  • MVNOの音声通話+データ通信プラン 1600円~

 

以上から私が現時点でベストと考える利用形態は

MVNOの通話ができるBIGLOBEでの契約。(1GBまでのデータ通信+メールアドレス+Wi-Fiスポット)

通話プランに関しては、楽天でんわを使い20円/分で利用(従量課金)

端末はドコモやSIMフリー携帯などを入手 → 10000円~ただ、この場合は固定回線を利用しない場合または別会計で考えているパターンですが実際は自宅の固定回線を考慮した組み合わせが重要と考えます。

つまり、データ通信+通話を考慮した際、

BIGLOBEにMNPをかけて

ドコモかSIMフリーのiPhoneを入手する必要があります。

インターネット回線は光も、ADSLでもケーブルテレビでもかまわず、予算と相談といったところです。

 

固定回線の相場

主要都市・県庁所在地の場合(長崎市)

  • ケーブル 1500円(ネット回線のみ、長崎ケーブルメディア)
  • ADSL 3500円(アナログ+ADSL直収型)
  • 光 5500円(BBIQ)

※いずれも割引等適用はなしで比較。NTTのフレッツADSL・フレッツ光は割高のため除外

他の市町村の場合(長崎市以外の各市町村)

  • ケーブル 3000円(ネット回線のみ、各社平均)
  • ADSL 6320円(アナログ電話+フレッツADSL+プロバイダ)
  • 光 6400円(フレッツ光+プロバイダ)※フレッツ光はアクセスラインのみで試算。

主要都市(主に県庁所在地・政令指定都市)は収益が見込める事から月額利用料は割安の傾向にありますが、他の市町村の場合はNTT敷設を基本にするため、どうしても金額面で不利です。

さらに、ケータイのセット割である「スマートバリュー」や「スマホBB割」と言った特約もつける事ができません。
※ソフトバンクのヤフーBB光は一部のスマホに限り特約が受けられます。

直収型ADSLの定番である、「ヤフーBB ADSL」は比較的契約ができるエリアが広いため、ソフトバンクのケータイとのセット割が可能です。

ただし、ヤフーBBは契約プランによって料金がまちまちになるため、ソフトバンクケータイとセットになっているホワイトBBを契約する方が便利です。電話回線の有無は問われませんが、あると手続は簡単です。

 

結論として

SIMフリーのiPhoneが高いから売れないんじゃなく、使うための手間がかかるから売れない。が正しいとみています。安く使うためにはこういった簡単に使うサービスが削られている事を考えなくてはいけません。