携帯電話の新料金プランが各社そろそろ出そろい始めてきました。
NTTドコモとソフトバンクモバイルが発表した料金プランはいずれも定額プランの一環で
NTTドコモが「カケホーダイ」&「パケあえる」
ソフトバンクが「スマ放題」
今回はNTTドコモのカケホーダイプランの研究をしてみます。
概要
NTTドコモのケータイ・スマホが対象。
通話料金がどこへ通話しても完全定額。
パケット料金も2GBから30GBまでのプランが選択できる。
ひとりで利用より複数人数での利用を想定・・・いわゆるファミリープラン
新料金プラン
- 基本料金 2700円(スマホ・音声通話プラン)
- SPモード 300円
- データMパック(パケット5Gリミット) 5000円
- 合計 8000円(データSパックの場合-1500円)
従来のXiプランで試算すると
FOMAのタイプMバリュープランで試算すると約142分の無料通話が入っています。
- 基本料金 2500円(4000円分の無料通話付き)
- iモード 300円
- パケホーダイ 4200円
- 合計 7000円
ひとりで利用する事を考えると、従来より確実に利用料金はかさみ、通話料金が定額とは言え、普段から通話を利用するケースは少ないのが現状です。
ここでは、1ヶ月に120分、通話した場合の試算は以下の通りです。料金プランは一般的なMプランを元に試算しました。
1)新料金プラン
- 基本料金 2700円(スマホ・音声通話プラン)
- SPモード 300円
- 通話料 0円(特定通話先を除く)
- データMパック(パケット5Gリミット) 5000円
- 合計 8000円(データSパックの場合-1500円)
2)従来のXiプラン
- 基本料金 743円
- SPモード 300円
- 通話料 4800円(@40円×120分)
- パケホーダイ 5700円
- 合計 11543円
3)FOMAのタイプMバリュープラン
- 基本料金 2500円(4000円分の無料通話付き)
- iモード 300円
- 通話料 3360円(@28円×120分)
- 無料通話割引 ▲3360円(上限4000円)
- パケホーダイ 4200円
- 合計 7000円
つまり、新料金プランになった場合でも、現状においてFOMAの料金プランが有利ですが、新料金プランが通話限定で利用可能ならば、状況は一変します。
タイプLプランは月額4000円(2年契約の場合・50%割引プラン適用時)で5時間通話が可能です。
日頃の料金プランがタイプLプランまたはタイプLLプランで契約しているならば、新料金プランへの変更は有効である。と言えます。
1)新料金プラン(ケータイプラン)
- 基本料金 2200円(ケータイプラン)
- SPモード 300円
- 通話料 0円(特定通話先を除く)
- データSパック(パケット2Gリミット) 3500円
- 合計 6000円
2)タイプLプラン+パケット定額
- 基本料金 4000円
- iモード 300円
- パケホーダイ 4200円
- 合計 8500円
3)タイプLプラン+パケット定額
- 基本料金 6500円
- iモード 300円
- パケホーダイ 4200円
- 合計 11000円
新料金プランの恩恵をうけられる人は、普段からFOMAで料金プランがLまたはLLプランの人ならば、すぐ変更して損はありません。
今回の施策は、音声通話のトラフィックを増やす為で、データ通信だけにスポットを当てるとかえって割高感がぬぐえません。
私が一番納得がいかない点が、なぜ「シェアオプション」と称して1回線500円かかるのか?と言う点。
だったら、シェアせずに単独で契約した方がずっとマシです。
今回の施策で一番魅力なのは定額通話の実現以外、目立ったインパクトをうけません。
むしろ、もっと早くできたのでは無いか?と思うばかりの施策だけに残念でなりません。
また、料金プランの標準単価設定が8000円になっている点に注目です。
消費税別+ユニバーサルサービス料が加算ですから、最低でも8643円(税込)
これまでのXiプランに比べて1500円以上値上がりの試算です。FOMAのLプランまたはLLプランを利用している方には、同一条件で最大5000円近く差が出ます。
むしろ、今回の施策のねらいはFOMAでLプランまたはLLプランのユーザをスマホに移行させ、定額通話で客単価を確保すると言う思惑かもしれません。
参考リンク → NTTドコモ新料金「カケホーダイ」