修理金額から読みとる故障の程度 :: 事例紹介

長年、パソコンサポートを行っていると「故障」したときのサービス料が気になるところです。

お客さんは「こんなにたかけりゃ、新品を買った方がいいと思う」と言われます。

まさにごもっともな意見で、新品を買わずに長く使いたい方向けに「保険」制度があります。

この修理金額から判断出来るレベルがあります。

5000円以下 → 超軽度な故障レベル(部品交換程度)

20000円以下 → 一般故障レベル(修理したほうがお得な故障)

実際、2万円以上になると新品が良い場合があります。

50000円以下 → 重度故障レベル(高額部品交換が多いケース)

100000円以下 → 交換レベル(修理不能な場合)

となります。今日サポートでみたパソコンは保険があったため、手出しは0円だったものの、7万円と明細に記載されていたといいます。

では、なぜ7万円も修理にかかるのか?疑問に思う方がいると思います。

デスクトップパソコンで修理が7万円もかかれば、普通に「買い換え」たほうがお得なのは誰からみても明らかです。

ではどんな部分が壊れていたか?といえば

「ハードディスク」「メインボード」が故障していた為と思います。

特に、ハードディスクは、3万円は軽くかかる部品単価で一般の市販品と違い、メーカ供給品+OSセットアップ済みと言うことを考慮すると、私からみれば妥当な価格だと思います。

さらにメインボードは、CPUなどが組み込まれており、こちらもすべての部品を入れると4〜5万円はいきます。

さらに技術工賃が加わりますので、6〜7万円という数字は決して大げさでは無く、むしろ通常の金額といえます。

部品がなぜそんなに高いのか?

店頭なら安く、メーカはぼったくりじゃないか?

と疑問にもたれると思います。

これには、根拠があり

メーカは国の指針で「性能維持に必要な部品を8年間保有する義務を持つ」というガイドラインがあります。そのため、共通化されてはいますが、一定量の部品を保管しており、部品代にはこの保管料が含まれている為です。

そのため、店頭相場よりも性能が低いにもかかわらず、高額になるのはそのためです。

ハードディスクなどは、店頭では1万円以下で高性能品が購入できますが、メーカに修理をだすと3〜5万円になるのは、性能ではなく、同一品を確保している事が大きな理由です。

このことから、修理不能で戻ってくるのは「補修」をするための部品在庫が無い場合が多く、10年以上たった機械が修理出来ないのはそのためです。

私たち民間業者が行う修理は、いわゆる「純正品」ではなく、いわゆる「同一規格品」をつかった修理となり、厳密に言う「メーカ修理」とは一線を画すところがあります。

民間修理の場合は、料金が安いのもさることながら部品が安価に入手出来るところが魅力的です。さらに、純正品より性能が向上しているためメリットが高い事があげられます。

当然ですが、欠点もあり「メーカ保証を受ける事は出来ない」というリスクも同時に負う事となります。

お客様サイドからみれば、「保証期間がすぎればメーカは有料で高い」のを考えれば、同じ有料なら、安く・性能をあげてもらえる方が良いと思うのです。

この辺は、価値観・用途などの面もありますのでどちらが良いとは正直申し上げられません。

メーカ部品は特殊加工しているケースも多く、民間修理が出来ない事もあります(特にノートパソコンのCDドライブ交換など)

改めて、金額の妥当性を見いだすにはまだまだ時間がかかるのかな?と思う今日この頃です。

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