パソコン故障、自己診断のコツ(1)〜画面が表示されなくなったPC編 :: 事例紹介

正月休みもすっかり終わり、年明けから連日パソコン故障で駆け回っています。さて、今回は先日起きた事例について解説つきでご紹介したいと思います。

今回の事例:パソコンの電源は入るが、ディスプレイに出力されなくなったケース

PC環境:WindowsXP・ショップブランドPC

グラフィックカード:オンボードVGA(Intel810系)

このようなケースの場合、原因として何が考えられるか?まず疑わなくてはいけない事は、「グラフィック」を出力するべきディスプレイが正常に動作しているかと言うことである。初期対応の際、一番重要なことは「確実に動作する機器を手元に準備する」と言うことである。つまり、お客さんの話を元に手ぶらで向かっても、判断を誤る事があるので、結果にかかわらず大事である。今回、事務所の備品である液晶ディスプレイを抱えて現地に向かい、接続を切り替え動作を確認したところ、「出力」されることは無かった。

ただ、この場合何が考えられるか?

単に出力されないと言う事では、何の解決にもならないし、パソコンの何処が壊れているかを判断してこその「専門家」である。

次にチェックする事が、メインユニット(基板)が正しく動作しているかのチェックになる。この部分が非常に重要で、この判断が実は難しい。汎用修理業者としては、メーカの部品を取り寄せる事は事実上不可能で、流通品または、中古の同等品を入手するのがせいぜいである。(もちろん、ある方法で注文することも出来るが、面倒であることと、必ずしも入手出来るとは限らない)

出力されない事がわかった事で、次に判断する材料が、「起動音」を調べる動作音チェックである。「音」はパソコンが動かない限りでないのでは?と思われる方もいるだろう。しかし、これは大きな間違いであり、「動作」には必ず「音」がその動作結果を示すのである。パソコンは必ずしも表示装置(液晶ディスプレイ)を使う事はなく、本体と「センサー」など入力装置+印刷機だけと言うケースも実際ある。その際に一番、頼りになるのが「音」である事は言うまでもない。

音を調べると「正常起動音」であったことから、パソコンの故障は出力部分であるという判断になった。動作検証の為、メモリをはずして再度起動をかけてみると、「メモリ警告音」が発生したことをふまえ、正常動作していると判断した。

このことから、メインユニットは正常であるが、ディスプレイ部分(接続端子)の故障による追加作業という事になった。

幸い、パソコン部品そのものは比較的入手可能な物だったため、大事に至らなかったが、メインユニットが損傷しているのであれば、パソコンの買い換えになったであろう。

修理工賃の目安(参考)

*グラフィックボードの追加(実費:相場は5000円〜10000円程度)

*取付工賃(5000円:PC設定+動作確認まで含む)

*故障診断(3000円/件)

*出張料(3000円:地域内)

*まとめ*今回の故障判断のポイントは「動作基準」です。「映像」が出ないから安易にディスプレイを購入したらあっさりとパソコンが壊れていると気づいた事でしょう。幸いしたことは、故障した状態でそのままだったことでした。パソコンに限らず機械動作品はすべて、障害が発生したら現状のままで待機することが求められます。故障診断の最大のポイントである「再現性の無い故障は故障と言わない」鉄則があります。故障が「常時」発生するのであれば何か故障が考えられるのです。今回に限らず故障診断は常に消去法で考えます。

1:電源はちゃんとつながっているか?
2:パソコンは正常に起動しているか?
3:ディスプレイは正常に動作しているか?
4:周辺機器の影響はないか?
5:異常な臭いは発生していないか?

と言う事で考えます。ほとんどの場合、最後まで残るのは2と3です。特に3の場合は、パソコン本体を持ち込む場合と、ディスプレイを持ち込む場合があり、今回は症状から「ディスプレイ」を持ち込む判断をしました。本来のアクションからした場合は、本体も持ち込むのが正しいと思います。

今回の事で、今後は「補修用部品」の拡充に努める必要が出てきたと切に感じたところです。

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