近頃、大手のPOSレジが軒並みタブレットに置き換えられて構成も一段とシンプルになってきました。
私の会社はちょうどそんな時期にオープンした事もあり当初からタブレットレジシステムを導入していた経緯があります。タブレットレジシステムも中小ベンチャーから大手企業まで様々なメーカーが発売しており、その用途は様々です。
私の会社において、POSレジシステムを導入するにあたってコスト面を第一に考えた時、まずは無料で実用的に使える会社はないかと考えました。そうしたときに、2社が候補に挙がりました。
の2つです。
現時点において、月額利用料が無料で使えて今後も継続的に事業が期待出来ると考えると他の会社は検討から除外しました。AirレジとSQUAREの2つは、決済システムにおいて提携しており相互補完に近い関係性があります。
決済システムにおいては
の3つになります。各社の特徴を表にまとめてみました。
決済サービスの特徴
項目/会社名 | 楽天ペイ | Airペイ | ※SQUARE |
VISA/Master Card | ○ | ○ | ○ |
JCB/Discover/Diners | ○ | ○ | ○ |
AMEX | ○ | ○ | ○ |
電子マネー決済 | |||
交通系IC(SUICA/Sugocaなど) | ○ | ○ | × |
iD/QUICPay | ○ | ○ | × |
Edy/nanaco | ○ | × | × |
QR決済 | |||
楽天ID決済 | ○ | × | × |
Alipay | × | ○ | × |
LINE Pay | × | ○ | × |
WeChat Payment | ○ | × | × |
クレジット決済方法 | |||
暗証番号決済 | ○ | ○ | × |
メール決済 | × | × | ○ |
番号手入力決済 | × | × | ○ |
会計システム | |||
MFクラウド会計(マネーフォワード) | ○ | ○ | ○ |
freee(フリー) | ○ | ○ | ○ |
プリンタ | |||
Star SM-S210i | ○ | ○ | ○ |
Star SM-L200 | ○ | × | × |
Star mPOP | ○ | ○ | ○ |
Star TSP654 | × | ○ | ○ |
その他 | |||
入金手数料 | 楽天銀行のみ無料 | 無料 | 無料 |
入金サイクル | 楽天銀行:翌日 その他:翌営業日 |
指定銀行:月6回 その他:月3回 |
指定銀行:翌営業日 その他:水曜日締め金曜日入金 (休日の場合は翌営業日) |
導入コスト | 18,800円 | 19,800円 | 4,980円 |
※スクエアはゲーム会社のスクウェア・エニックスとは資本等も含め全くの別会社
このような事より、決済システムにおいてこれまでは、SM-S210iが各社共通の対応プリンタでしたが、今後はmPOPが新たに全社対応になった事をふまえ、モバイルで使うならSM-S210i、据置であればmPOPという事で端末構成もほぼ充足していくと考えられます。
POSレジシステムにおいては、iPadとAndroidの双方にありますが、日本国内においてはiPadのシェアが大きく、対応するプリンタ・機器もほぼ先行しているのが実情です。
mPOPの実勢価格
- バーコードリーダー無しのモデル 64,800円
- バーコードリーダーつきのモデル 75,600円
モバイルプリンタの実勢価格
- SM-S210i 37,800円
導入予算
端末購入の総予算は、iPadが6万円(セルラーモデル)として概算で次の通りです。
- システム利用料:無料(Airレジの場合)
- iPad:60,000円~
- プリンタ:60,000円~
- カードリーダー:4980円~
合計 124,900円(税別)~
※上記金額には、機器セットアップ等のサービス料は含まれておりません。
導入コストを抑える方法としては、iPadをキャリア契約で分割払し、契約満了と同時にSIMフリーに再契約という方法がきわめてシンプルです。
※キャリア契約の月額料金相殺または販売店分割払の購入案
そうなると初期費用は、プリンタおよびカードリーダーになりますが、カードリーダーは利用実績があると端末代がキャッシュバックされる為、初期投資で悩むのはプリンタになりそうです。
ただしプリンタが必須条件でないものの実務的には、プリンタがなければレシートを渡せないのはやや不便です。
手書き領収証という案ももちろんありますが、できる事ならば印字したレシートが望ましいと考えます。
移動販売がある場合を除き、mPOPが現時点においてはほぼベストな選択になりそうです。