昨日のプレリリースを見て驚きを感じた方は多々いると思います。
結局、これは何が目的だったのか?
改めて検証と今後の流れについて予測をしたいと思います。
現在、固定+移動体を同時に展開しているのは、KDDIだけでKDDIもかつては、固定のKDDIと移動のauを吸収合併しています。
ソフトバンクの場合は
(旧)日本テレコム → ボーダフォン → ソフトバンクモバイルとして現在に至ります。
一方お
ソフトバンクテレコムは、ボーダフォンの時、固定通信事業を売却して、(新)日本テレコムとなり、こちらもソフトバンクが結果的に買収した経緯があります。
その後、ボーダフォン・日本テレコムの両社をソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコムと社名を変更し現在に至ります。
昨年、PHSのウィルコム、移動体のイーアクセス(イーモバイルブランド)を合併し、ワイモバイルと改称しています。
結局の所、ワイモバイルも今年の4月にはソフトバンクモバイルに吸収されると言う結果になったわけです。
そうなると、固定・携帯・PHS・ADSLをすべて手がける通信総合商社になるソフトバンクモバイルは、9年目にいよいよ全制覇という時代の流れを感じます。
現在の通信網がADSLからFTTHとCATVにシフトし、NTT東西のFTTH卸売りが始まる事を考慮しても、これから10年、ADSLの将来は決して明るくありません。
NTT交換局に依存しているADSLが維持出来るのも、後15年程度と言われており、今後は光ファイバーにすべて置き換わる事が国策の一つです。
しかしながら、従来からのメタル配線の設備は、レガシーシステム呼ばれつつ、現在も防災や緊急設備に関しては光ファイバーへの転用は出来ないのが現状です。
今回の会社統合により、社内組織が分散していた事業会社を一社に統合するのは、様々なサービスをワンストップで行う事が狙いです。
また、携帯会社を統合する事になったのは、携帯電波の周波数問題を一気に解消する為で、これにより現行のサービスは
2.5G、2G、1.7G、900Mと700Mの5バンドで展開する事になるでしょう。
KDDIやドコモと通信網ではほぼ互角と言える事も当然ですし、後はどれだけ周波数を処理できるか?と言うことのようです。
4月以降の社名は、ソフトバンクモバイルとなるようですが、具体的な事業名がどうなるかはまだ見えてこないです。
大きな枠組みとして
*モバイル部門
- 音声部門(ソフトバンク・旧イーアクセス)
- データ部門(WCP)
- PHS部門(旧ウィルコム)
*固定通話部門(法人主体)
- 音声通話
- データ通信
*固定通信部門
- Yahoo!BB部門
- ホールセールADSL部門
- 提携FTTH部門(NTT東西)
これが、どのように変わるかはそれぞれに契約していた個人情報がすべて一つ会社にまとまる事で、請求の統合が進む事が予想されます。
同じ会社になる事で、なおさらです。
今後の予想として
ワイモバイルショップがいつまで存続するか?と言う点も時期を置かずとして、すべてソフトバンクショップへ転換される事は容易に想像されます。
同時に、ワイモバイルというサービスブランドも時期を置かずとして消えるでしょう。
ソフトバンクの悲願でもあった総合通信事業者の確立はこれでほぼ一つの道筋が出来たと思います。
社名がソフトバンクモバイルとなっているのが、今後親会社のソフトバンクに統合されるなど、まだまだ先が読めません。
4月以降の動きにしばらく目が離せません。