クラウド化という言葉が使われるようになって久しいですが、個人情報をどのように取り扱うか非常に難しいご時世になりました。
インターネットが便利になりすぎて、便利さ故にどこまで自己保有し、外部へ預けるかという安全策をどのように持つか非常に気をもむところです。
個人情報を一手に扱う職種になれば管理はますますシビアになりますます、悩んでしまうばかりです。
dropboxの一番の使い道が画像ですが、ある会社でこういう事件が起きました。
ある方が代表でアカウントを作り、そのアカウントをスタッフのPCやスマホに登録して個人情報にならないデータを共有していました。
ある日、見慣れぬ写真が現れ、何があったのか私の会社に調査依頼が入りました。
写真の発生事案を調べてみると、一人のスタッフがスマホで自動転送をする指定が入っていることがわかりました。
この点だけ見れば、よくある話ですが、この件がわかってから私は依頼者に対し、dropboxで利用する場合は、それぞれにアカウントを取得し、必要に応じた場所で共有という方式をとる方がよい
と提言しました。
その後、どうなったかはわかりませんが、クラウド化の弊害を垣間見た瞬間です。
インターネット全盛のご時世において、こういうことも日常に発生しているのはある意味恐ろしい話です。
ファイルを共有する必要がある場合は、ファイルサーバを構築し、その中だけで行うといった防衛策は急務で
さらにはデータアクセスをする際、問題の可否を判断する管理者が必要だということです。
個人・法人に限らずこういう問題はさらにクローズアップされます。
今日のニュースで、教員が記録したノートを生徒が写真で撮影し、その内容をlineでばらまいたという信じられないことが起きてます。
ノートを忘れた教員に関しては自覚のなさもありますが、一方でその個人情報を入手し、さらに不特定多数のユーザが閲覧状態になっているのは
双方の危機管理能力の低さを露見しているほかありません。
dropboxも同じくしかりで、簡単に使えるのは逆に言えば、簡単に情報が流出する原因にもなる。
私自身、引き締めて対応しなければと思う今日この頃です。