NTT九州電話帳事件簿(2)当事者を出す事と法務上の是非

先週の一件に引き続き、当事者を出すかどうかについて、電話帳会社の親会社に当たる「NTT番号情報(NTT Directory Service)」に本件を伝え、調査を依頼した。
ペーパーメディア事業部より入電があり、事情説明を行う事とした。
その際に私は、「当事者を出す事が大事」であって、「責任者からの電話がほしいわけでは無い」事を伝えた。
その後、再調査を経て「九州電話帳会社」より電話が入る。
その際、9月3日にも登場した「営業部長」の説明によると「書き込んだ本人は勤務外の事なので『法務的』に問題がない。ただ会って伝えたいが都合良いか?」と連絡を受けた。
私は「あなたと会うつもりは無い。当事者を連れて訪問するのなら良い。」と付け加えた。
その上で私は選択肢を与えた
「(1)当事者を連れて、事情説明すること」
「(2)顧問弁護士名で貴社の行為が正当である事を疎明にした書面を送達すること」
この2つのうち、私は(1)の当事者を連れて事情説明をする旨が好ましい。とした。
なぜこのような行為に至ったのか、どうせなら書き込みの時、NTT電話帳会社です。と書かなかったのか?
営業部長は、この選択肢において「どちら」を選ぶ事が適切か私の判断では出来ない、だから時間をほしい。として、回答は9日以降ならと申し入れをした。
私は、8月31日ではないか?と言う話は真っ向から否定した。
なぜなら「NTT電話帳」に関するブログの記事は8月30日付けであり、8月31日は月末処理でバタバタしているからまずあり得ない。(ちなみにこの日は終日外出していました。)
会社は職務規程に基づき「厳正な処分」を下すつもりだろうが、私に「分からない」以上、私は「何もしていない」と思われても仕方ない。
この当事者は「ITに関するスキルは皆無だった」事には違い無く、IT企業として「ばれない」と思ったその神経が疑わしい。
よく考えてほしい
私は当事者を出せば「これ以上は事を大きくしない」と再三申し入れている。
その上で、それほど強硬に従業員を守るほどの価値が会社にあるだろうか?
名乗り出れば
社員の厳罰処分は回避された上で、会社の信用もあがる
名乗りでなければ
社員は厳罰処分の上、会社の信用も下がる
と言う事だ。
会社としては、今のところ「後者」を選ぶ様子だ。
私にとって見れば、どちらにしても
良い
ただ、NTTが公然と営業をするのであれば
電話を掛けてきて「ホームページ見たんですけどタウンページ広告いかがっすか?今なら安くしときますよ♪」くらいあって良いと思う。
私自身は「問題を起こした社員がきちんと電話し、事のあらましを説明」すれば「何も大きな問題に発展する事はない」と信じている。
もちろんこんな事を言う私は甘ちゃんと思うが、
社会常識から見ても「昼休みなら会社のインターネットを私的に使って良い」はずはない。
会社のインターネットで「アダルトサイト」を見ることは規制かけていても、一般サイトの規制は掛けていない。
ましてや掲示板の書き込みを規制する事は事実上不可能だ。
当事者を出す事で決着すれば8月31日には解決しただろう
対応次第で「来年度の広告掲載」は調子にのって契約した事に違いない。
しかしここまでこじれてしまえば、契約はおろか業務にすら手が着かないだろう。
きっと書き込んだ当事者は見ている事だと思う。
だからあえて書く
最初から名乗り出れば「ここまで大きくならなかったのに」
と私は言いたい。
世の中「正直者が馬鹿を見る社会」が増えているが、私は「正直者が得をする社会」になってほしい。
物事に「平等」というのは無いが、「公正」であれば良いと思う。
NTT九州電話帳の態度は「小学生以下」である事は先日も書いたとおりである。
部下をかばわなくてはいけない理由が何かあるのだろう。
出したく無いなら、法的な根拠を示すべきである。

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