IT企業に身を置いている私にとって
常識と非常識の事が多く
今回、私が一番頭を痛めたことがある
送信して良いメールサイズには限度があると言うこと。
私はある企業とITサービス全般の保守契約を結んでおり、詳細はもちろん書けないが
その中で届いたメールに愕然としたことがある。
まず始めに
*数十メガバイトの添付ファイルを平然と添付して、それもBCCで送信しているのだ。
もちろん、送った側にしてみれば「好意」で送った事は良く分かる。
しかし、受け取る側にしてみれば、どんな好意であっても「迷惑」になる事を知らない。
送信側は「1~2分」程度しか送信にはかかっていないだろう。
それは私の会社も同じであり、通信回線が高速化されるに従い、データ量も膨大になっている。
しかし、メールサービスは、ナローバンド時代(いわゆるアナログモデムの頃)から根本的な仕様は変わっておらず、構造面から見ても大容量のメールをやりとりするには決して向かない。
そんな中で、数十メガバイトのデータが2度にわたり送られたら果たしてどうだろうか。
私も、写真やプログラムなどのデータを添付してメールを行う事があるが、ほとんどが「容量超過」によりエラーで戻ってくる。これは、大企業に多く、中小企業の事業所が使っているメールでは起きないのが対照的である。
今回は、確かにエラーで戻らない事から根本的には問題無かっただろう。
ただ、受信完了までにADSL回線であれば、5分以上(最悪は1時間近く)メールの受信によりパソコンの作業が止まってしまうのだ。
本当に画像を送るなら、画像データを縮小するなどの配慮が必要だったのでは無いだろうか。
受信した顧客側は、大手企業だから大丈夫と思う事だろう。
私は今回の件について、再発防止を相手企業に対して厳しく申し入れた。
メールに添付して良いサイズは、通信・パソコン環境の向上によりだいぶん増えている。とはいえ
それでも限度があるのだ。
添付して良い目安は、1MB以内が一般的であり、それ以上になればファイルサーバへアクセスする形など、メールに対する負荷を下げる事が必要とされる。
特に大容量情報をやりとりする自分たちにとって細心の注意を払うべき事ではないだろうか。
今回の問題は
1対1に対して数十メガバイトに及ぶデータをやりとりする事には、双方の合意の上であるが
実際は、一斉配信である事
これは、受信側のメールサーバへの負荷を与え、さらにネットワークの負担をあげる事になっているためだ。
つまり、「小さな親切・大きなお世話」といった事だろう。
日頃の辣腕ぶりからして今回の件は決して軽くは無い。
細心の注意を払うべきだったのだ。
自らのメールで「データが重い=大容量」という事を認識して送っているからまさに確信犯なのだ。
なぜ送る前に「大丈夫か」と考えなかったのだろうか。
今回の件で改めて、自分自身の業務見直しをする良い機会になった