毎日の様にWindows7がヒットしていると言いながら
世間の半分以上がWindowsXPを使っている今日この頃です。
パソコンのライフサイクルは5年と言われ、本来は新しいOS(今回であればWindows7)になるのですが、
どうも事情がおかしい
そんな印象すら感じてしまいます。
Windows7を取り巻く環境は、周辺機器までを刷新させなければいけない事情があるのです。
近年、お客さんから「OS変わるたびにこんな不便な事があるのもねぇ」と言う声を聞きます。
この事は、約5年毎に起きており、今回が特別な事情とも思えません。
最初の動きが
1993年から1995年にかけて起きた「Windows3.1からWindows95」の移行期
さらに平行して使った時代があるWindowsNT3.51とWindows95の事
ビジネス用OSとしてWindowsNT4.0と家庭用のWindows98の時。
実は、WindowsのOSは当時から選択が難しい事で有名でした。
Windows=不安定
と言う定説は決してぬぐわれず
WindowsNT=安定
と言う神話すらありました。
しかし、
WindowsNT=ゲームには使えない
と言うエンドユーザの冷ややかな目もあり
WindowsNT4.0→USBが使えない
などと、どれも「利点」よりも欠点が目立った頃でした。
それが、ある程度画期的になったのが
Windows2000(別名WindowsNT5.0)が発売された事でしょうか。
やっと、Windows98からサポートされたUSBが使えるようになった
と言うだけで評価は高く、よかったと思ったのもつかの間・・
WindowsMe系列の開発終了と、Windows2000の合流という流れ
これが、2001年の事です。
このとき、Windows98系で動作していたソフトは、Windows2000ないし、XPでは軒並み「全滅」した事は記憶に新しい事と思います。
Windows98等で長年使っていたゲーム関連のエンジンは、WindowsXPの登場ですべて「全滅」しました。
そのため、WindowsXP対応版が登場したのです。
しかし、WindowsXPの流れをくむOSとしてWindows2000により全滅する事態はなんとか避けられました。
今回は、WindowsVistaの登場で、当時のWindows2000とWindowsMeのような2系統のOSでなく、1系統のOSのバージョンアップであったため、「代替」や「継承」といった事が無く
本当の意味での「全滅」になりました。
そういった互換性の問題に拍車をかけたのはWindowsと並ぶメインアプリケーション(ソフトウェア)のMicrosoftOfficeの仕様変更があげられます。
これまでは、ある程度の互換性を保ち、バージョンアップしていたOfficeですが
今回からは、デザインも中身も操作もすべて刷新されてしまい
既存のユーザとのデータ交換が困難になった上、操作も1から覚え直しといった惨劇も起きています。
こういう背景を見ると、WindowsVistaやWindows7に移行するのをためらってしまうのは、ある意味当然の流れかもしれません。
ただ、私たちもいつまでもWindowsXPを使い続ける事は不可能になってきます。
ウイルス駆除などといったアプリケーションは、OSのサポート期間を過ぎた途端に対象外となり、インストールが不可能になります。
さらに、インターネットアプリケーションのバージョンアップの打ち切りが行われたり(特にマイクロソフト)と様々な面で、移行を促されます。
そういった中だからこそ、果敢にWindows7の移行を勧めるかといえば
現時点ではWindowsXPとWindows7の両方を使う方が良い
と言うのが正直な感想です。
私の会社も一部の業務はWindowsXPでなければ動かせない事案があり
Windows7に変更する事は難しいのです。
さらにWindows7に移行をするべき本当の理由は
新しいソフトウェアとハードウェアがWindows7を前提にしているため
WindowsXPでは対応が難しくなっていると言う事
こういった事をふまえつつ
今後の動きに注目したいところです