ただでさえ、携帯電話が嫌いな私にとって、深夜のニュースで特集をしていた
ケータイ事情
にただただ驚くばかりです。
テレビで携帯電話を使う高校1年生に密着特集をしていたところ
一日中携帯電話
食べるときも
テレビを見ているときも
お風呂に入るときも
寝るベッドの中でも
携帯電話がなければ、不安になるというこの女子高校生
一日のメールが160通というのですが
本当に携帯電話が必要なのか?という話かとおおいきや
「火」や「自転車」や「刃物」の使い方を教える時のようにおやが見守っていることが大事
というのですが
この携帯電話がこれらと根本的に異なる事を全く説明していませんでした。
確かに、ハイテク機器である「携帯電話」は1台7万円〜10万円することは意外と知られていません。
今まで0円で販売していたのは、月々の利用料を原資として販促費用を目的に端末を0円で販売したことにすぎません。
利用者の格差がでてしまう事を理由に、販促費用を減らし、月々の利用料を圧縮したサービスが近年の端末料金分割払いにつながっていることは記憶に新しい事と思います。
携帯電話が安くなったように見えて、実際は
月に1〜2万円の利用料を支払っている事はあまり知られていません。
今日の女子高校生はデータ通信やメールが中心ということを考えると最低でも1万円の費用は否応なしに発生しています。
これと別に、学習塾や私物購入代、学校必需品および授業料となれば本当、保護者の方々は大変だと思うばかりです。
購入の動機も身近な例であげると「友達が持っているから、持ってないと仲間はずれになる」といった事があるといいます。
ケータイも使い方をキチンと指導していけばなんら問題無い
と口々に専門家のみなさんはいいますが
私は使い方よりも経済的な面にどうしても目が映ります
月に1万円の電話料が決して安いといえません。
うちの事務所でも使っている光回線は約6000円ですデジタルの電話回線は4000円です(いずれも最低の基本料金の場合、オプションは含まず)
そう考えた際に、携帯電話を使うモラルが一番の問題ではないかと思うのです
携帯電話を使う→学習能力が低い
とは一言にいいません。
使わない子に比べ高いのは確かと思います。
一方で、携帯電話依存症といった問題もあり、これはいわゆる「アルコール中毒」や「ニコチン中毒」と同じものと思います。
その根拠に、携帯電話を1日使わないのはあり得ないとか、命の次に携帯電話とかいう事を現に発言していることからその状況が伺えます
さらに、依存症である故に回りに負けじといろいろな事で取り組む反面、コミュニケーションでトラブルが起きると瞬く間に精神的ダメージを受ける事もまたあります。
便利な携帯電話をではどのようにするべきか?
すでに発達したこの機器を生かす事はもちろん
買い与える保護者の責任が一番大きいと思います。
特に火などと違い、携帯電話が直接「生命」の危機に瀕することは低いとおもいます。
しかしながら「経済的危機」に遭遇する可能性は十分高く
1ヶ月に数十万円の電話料を請求され、契約を強制解除された上に、債権回収会社から取り立てに会うケースは後を絶ちません。
携帯電話が利用できるのは、保護者の経済的余裕がもたらす結果であり、今の社会情勢を見渡すといつ経済危機に陥るかわからない状況が目の前にあります。
私が一番この問題を直視して考えるのは利用する本人が一番、経済的感覚・社会的面において危機感が無いということです。
私は、携帯電話を使うなら「自分で働いて契約して、支払いの義務を持ってほしい」とそうすれば、無茶なトラブルを起こす事も無ければ料金未納で止められて考えようと思う事もあると思います
実際、一社でも契約を強制解約(主に料金未納・迷惑メール送信行為)処分を受けた場合は、他社の契約は残念ながらできません。
料金を完納した場合でも、強制解約した会社は、保証金を求められる事があるといいます。(場合によっては、契約を認めないケースもあるそうです。)
そうなるとプリペイド契約になりますが
テレビで紹介されていた女子高校生の使い方だと1日で3000円使い切ってしまう勢いです
個人的には「経済的概念」をしっかり持った上で、本人が契約し、料金も一切合切支払うといった姿勢が一番大事ではないかと思います。
これが携帯電話依存症から抜け出せる一つの糸口になるように思います。