パソコンが起動しない要因~メモリが原因となる意外な盲点

パソコンが起動しない。調子が悪いと言う話は、今に限らず昔から多い案件の一つです。
特に動作が不安定だという理由を探ると実は「パソコンのメモリが原因」である事がわかります。
パソコンのメモリは、ほかの部分と違い、一部障害が発生しても大きく影響する事は少ない部品と言われています。
しかしながら、電子部品の一つで重要な役割を持つこのメモリに関して言えば、障害が発生すると最初のうちは警告音が発生する程度で前述の通りあまり影響はしません。その為、大規模な障害が発生するまで気づかない事態に陥るのです。
先日、パソコンがどうもおかしい(再起動を繰り返す)と言う話で診断をしてほしい依頼があり
現地へ訪問すると、確かにエラー音が続き、なかなか起動しない。
動作しても動きが遅いのも気になる。
パソコンを分解し、メモリを一つはずすが起動しない。
さらにもう一つを外すと動く。
外した状態で動く事を確認し、メモリがおかしい事に気づいた。
それから交換用のメモリを調達し、差し替えてみる。
正常動作の確認。
交換前よりも動作が快適になった事を踏まえれば、メモリの読み書きエラーが頻発し、容量分のメモリが利用できなかった点が大きな理由だったのかもしれません。
メモリが原因となる事案は、全体の事例から照らし合わせても年間10件もなく、特異な案件に映ります。
またこれが「半永久的に使える」という考えは「外見的に正常に見える」観点から錯覚しやすいと思います。
最近パソコンが遅くなったと思ったときは、パソコンのメモリを疑ってみるのも一つです。
意外と交換しただけで安定動作が見込めるのではないかと私は思います。

Follow me!

前の記事

ITサポートとその実情