実店舗とネット通販

実店舗が苦境に立たされている。
そう感じるようになったのはここ2~3年の事です。
特に消耗品を始め物品の動きが急激に変わった印象を受け、その流れが収まるところか加速しています。
私が、量販店勤務をしていた20代前半の頃は、通販で購入するのは非常に抵抗があるから「店頭で購入」と言う話は多かった。実際、金額面だけ見ても店頭価格と大差なく、通販のお手軽さで購入という傾向。
それ故、通販で商品説明を見て、店舗で購入という「説明代行?」みたいな位置づけに感じます。
それから、時を経てインターネットが急速に普及した昨今、この状況が一変しました。
これまでは、商品情報をテレビやネットで確認して、購入は店舗だった流れが、逆転しました。
つまり「店舗で実際の商品を確認」して「ネットで購入」という状況が増えたのです。
さらに、ネットで購入する方が良い理由として次の点が上げられます
1:販売価格が店頭の2~3割安い事(送料を加味しても1~2割安い)
2:店舗では取り寄せとなる商品でも在庫を抱えており即納ができる
3:ショップポイントの還元率が高く、実売の割引率に換算すると半額近く安い
と言う状況です。
私は、ほしい商品を探すときは、「カカクコム」を使い、人気商品(定番)に目星をつけ、販売価格の相場を見ます。
それから、実店舗へ行き在庫状況を確認します。
実際問題、通販価格より実店舗が安いケースは良くある為、必ずしも店舗=高いと言う事はありません。
勿論、大多数が店舗の方が高い訳ですから、通販で買う最大のデメリットは「すぐに手に入らない」以外他なりません。
やはり在庫があり、すぐに手に入る「店頭在庫」は価格以上の価値があり、有意義だと思うのです。
店頭価格と通販価格の違いは「すぐ手に入る時間分」を加味した事で無いかと私は考えます。
先に取り上げた、FujitsuのScanSnapは店頭だと約5万円近くしますが、通販であれば3.5万円程度と実に3割以上価格差があります。
この価格差を店頭で求めても無理な要求ですからすぐにほしいか、多少待っても安く手に入れたいかと言う事で良いと私は考えます。
どちらにも利点・欠点はありますが、価格分の価値をどう見いだすかは「物」は勿論のこと、購入後の「サポート」の有無、さらには次も「購入したい」とさせる丁寧さがあるかが、重要な要素だと考えるからです。
まだまだ課題は多く残りますが、実店舗の取り巻く環境は日に日に厳しくなっています。
通販の価格差に負けないサービス力が問われているように思えてなりません。

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