佐川急便を訴えたプロダクション会社について考える

気になる記事の引用


 女優の竹内結子(30)、柴咲コウ(29)、北川景子(24)らが所属する大手芸能事務所「スターダストプロモーション」(Sプロ)が、荷物の配送料などを詐取されたとして佐川急便の配達員を近く刑事告訴することが17日、分かった。(スポーツ報知)


今回の下りに「他の法人でも起きているのでは無いか?と言うことで問題提起をするため提訴した」というコメントを読むのと、元々のニュースソースがスポーツ新聞と言うところが何とも言えません。
公式サイトでは、「一部週刊誌に於ける報道の件」という題目で、上記事案について取り上げているものの今回「佐川急便」、「スターダストプロモーション」双方を擁護する記事ではありません。
私の会社では、長年、佐川急便の物流で支えられている事もあり、日頃から懇意にしているが、やはり人間の手が入る事があるため、当然ながらトラブルは日常起きることがある。
僭越ながら、私の会社でもトップ便を利用する予定が「鳥取便」と聞き間違え、担当者は陸送で間に合うと思い、夕刻集荷がはいった。不幸にも私が、外出している為、事務員から報告をうけた際、呆れて物が言えなかった。
佐川急便の集荷システムを細分化すると、「午前便」「午後便」「夕方便」「夜間便」と大きく4つの区分があり、トップ便などの集荷を行う場合は、最低でも午前便で集荷に行かなければ配達は不可能である。もっとも、トップ便についてはもう一つの制約として「規定時間までの配達が出来ない場合は、運賃は請求しない」という特約事項が定められ、この点を見ても不審さが残る。
次に、航空便物流についてであるが、通販・物販会社でない限り、荷物といっても2キロ以内(いわゆる60サイズ)発送出来るのが通常である。
私の会社では、陸送の運賃差額を極力小さくした上で、航空便の契約を締結しており、月次の請求額に差違がでないような取り組みを営業店にお願いをし、現在に至っている。
つまり、運賃水増しのために、ドライバーが請求したと言うが、この点を見る限りではあまりにも、スターダストプロモーションがずさんだったと言わざる得ない。
トップ便について言えば、「伝票」が元から異なり、航空便についても上記理由から陸送と差違を縮める契約を持つ事は現実可能である。
ドライバーと担当者が馴れ合いになっていた事が要因とは言うものの、私のように毎月の請求をすべて目を通せるほどの規模とも思えない。
少なく見積もって3年、それを返金すればよいではなく
なぜ見抜けなかったのか?と言うのが疑問として残る。
佐川急便を擁護するわけでないが、受付時間は比較的ゆるめに設定している中で、航空便やTOP便を使っている事は容易に察しがつく。
その一方で、プロダクション会社が日常使っていた伝票が「手書き」である事は明らかだろうか。
もしシール伝票などのオンラインシステムを導入していれば少なくともこのような事態にはなっていない。(運賃請求の点で、ドライバーの介在が難しくなるため)
いずれにしても、航空便やTOP便などは「よほどの知識が無ければ利用しない」のであるが、スターダストプロモーション側が急ぎで**日に配達して欲しいとか、博多まで翌日にと言う要求が無かったとは思えない。
特に、運賃契約が無い場合は、正規運賃で計算される事は余り知られておらず、その宛先をみてと言う事は多い。
私も、**日までに配達して欲しい。と言う要請をして、翌月の請求書をみたら、航空便扱いで発送されていた経験がある。(期日指定の場合は、航空便を使うことがあるという)
いずれにしても、過度な要求をしていないと言う「プロダクション側」と前回と同じように対応し続けたドライバーの温度差が招いた事である。
日々の出来事を見守る中で、このような事が起きないことを痛切に願うばかりである。

Follow me!

前の記事

日々の営業活動と情報戦

次の記事

請求書の電子化研究