店頭の端末がタブレットに置き換わって、それに対応した機器がふえてきました。
私の会社では、iPad + Airレジの構成で展開しており、持出ができる端末として利用しています。
写真:タブレットとmPOPプリンタの構成例
写真:楽天ペイ(電子マネー決済)と据え置き型クレジット端末の導入例
今回、導入したものは新型POSレジシステムのmPOPというプリンタ+キャッシュドロアの機器で、当初はAirレジのみでしたが、現在ではほとんどの会社が利用可能になり、楽天ペイを除き対応しています。
レジシステムの導入に際し、決済系は主要会社全てを網羅し、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済がすべて可能になりました。
導入を始めた2013年頃からしてみても約4年で様変わりし、決済の利便性においては、楽天ペイが主要決済会社の中では独走していますが、キャッシュドロア対応のプリンタには一切対応しておらず、モバイル系プリンタのみになっている点があります。
決済後のレシートはメール送信ができるとは言え、心配性な私は渡して安心する気がします。
レジシステムにおいて、環境構築をするために様々な施策は急務で、まずは端末をいかに導入し、他のシステムと連携を図るかにかかっています。
レジ周りが狭い私の店舗では、mPOPを早々に導入したものの、意外にも置く場所に困りました。
その理由はいくつかあり、
- 1)理由は実に簡単で目立つ場所に置くと、店舗運営上危険である。
- 2)今までと同じ場所に置くなら、置き換えるメリットがない。
- 3)設置したいが程度のよい棚がなかった。
レジプリンタ環境の例:カウンター内に、バーコードリーダとプリンタ・カードリーダーを配備。棚は3段ボックスを改造した自作品
写真:側面からみた様子。お客様側からは一切見えない位置のため、秘匿性を確保できる。
ようやく程度のよい棚を作る事ができカウンターの足下にレジを置き、レジと棚は専用のフックで固定したりと可能限りの防犯対策を講じました。
実際のところキャッシュドロアーとプリンタを更改したかった理由があります。
- 1)レシートサイズがモバイル用のプリンタと用紙が共有できた事
- 2)電源や配線を減らしたかった
- 3)バーコードリーダーを使いたかった
とくに、電源や配線を減らしてもBluetoothの場合充電するために配線は早々減りません。
そうなると、物理的な機器を減らす方が得策と考えました。
棚は3段ボックスを改造し、短い板を4枚ネジ止めしてL字の金具で固定する等をして、補強しました。
元々の材質からすると心許ないですが、重量物を設置する事もなく、左右の強度を考えれば十分持ちこたえるだろうと判断しました。
高さと寸法も丁度カウンターに隠れる程度でよかったのですが、 唯一の難点はレシートを取り損ねると床に落ちてしまう事だけです。この点だけは配置・仕様上どちらをとっても仕方ありません。
飲食店などをオープンされるところならば、予めmPOPを設置する事を考慮した構築もまた面白いとおもいます。
私の会社では楽天ペイを導入している関係上、明細印刷専用プリンタがありますがAirレジや他の決済システムの場合はmPOPプリンタ1台で対応出来る為、さらにすっきりすると思います。
気になる導入コストは通常のPOSレジに比べたら高額です。キャッシュドロアと金額を打ち込むだけのものなら1~2万円前後です。
ただ、レストランなどで導入するオーダリングシステムほどはありませんので、導入コストの目安は15万円前後と考えます。
クレジット決済の端末は楽天ペイの場合は、端末1万8000円+プリンタ3万円加算となり、他の決済端末も差はありません。
一定額クレジット決済の見込みがあれば、端末代はキャッシュバックされるため、初期費用の一時的な負担ができればこちらもそう大きな事にならないと思います。
カード決済の審査は、正直言いまして、各社結構厳しい傾向です。
業種によっては、審査否決+利用停止という処分も多く、この点も注意が必要です。
私の会社では、端末は据置の決済端末とAirレジと連動できる端末の2つを併用しています。
料率の面でみれば、スマホ決済が明らかに低く、入金サイクルやその後の手間もほとんどありません。
レジシステムの要は、通常の業務において手間をとらせずスピーディにこなせるかが重要と考えます。
有料システムと無料システムの成否は企業の母体にもよりますが、多くのユーザを抱え様々な情報を得て開発したほうが成果物として上出来と考えます。
まだまだ発展していく分野だけに、これからが楽しみです。