佐川急便の電報サービス~飛脚電報

2014年7月14日から佐川急便の電報サービスがスタート → 「飛脚電報」 ターゲットは、定期契約のある顧客向けのサービスで、主たる目的はNTTの電報サービスとの競合です。 私の会社では、普段からNTTの電報をよく利用しており、電報料金って高い印象は正直あります。 電報の成り立ちをたどるとインターネットや携帯電話が普及していない頃に「チチキトクハヤクカエレ ハハ」という電気的な信号を文面にしたのが始まりと言いますが、今は電子メールやFAXをはじめ、携帯電話も普及している事から考えると電報がどこまで実効性高いサービスであるかは考えるモノです。 私にとって、電報は何か?と考えた際、「急ぐけど、相手の手間をとらせないサービス」というものです。 電話は相手の時間を拘束してしまい、郵便だと緊急性のある配送には向かない。 2014年07月23日13時44分30秒 2014年07月23日13時44分30秒_000     実際のところは、祝電・弔電と呼ばれるように、特定の目的に使う事がほとんどになっていて、電報という形で安心しているところがあります。 もちろん電報を使う事で安心感を持たせる一つの要因になりそうですが、今回の飛脚電報はこれまでのNTTの電報とどう違うのか?考えてみました。 運用形態

  • NTT電報 = 誰でも利用が可能
  • 飛脚電報 = 佐川急便の法人取引の顧客限定

支払方法

  • NTT電報 = 電話料金に合算またはクレジットカード
  • 飛脚電報 = 通常荷物運賃に合算(売掛のみ)

操作画面は電報サービス自体が、まだまだメール送信と言うよりアンケートフォームに入力する様な状態であるため、すぐに送信できないのが欠点ともいえそうです。電報送信の操作に1件送信するのに10分から15分はかかるため、大量発信には向きませんが電報料金が劇的に安くなる訳ではありません。 飛脚電報の優位性は、NTTの電報に比べても価格面で競争力があればと思います。システム上の問題はもちろんですが、飛脚電報のメリットは、請求面において一般運賃と合算できる点だろうと見ています。 このサービスの最大の難点は、個人向けじゃないところでしょうか。   個人向けにして決済は、クレジットカードまたはコンビニエンスストア払あるいは、プリペイドカード(ウェブマネーなど)ができるようになれば利便性が増すかもしれません。   もっとも、電報自体が個人利用はないと言う観点よりは、「電報をもっと活用しよう」というちょっとした触れ込みで、宅配とセットにしたりするなど独自色が出せる方が良いかと思うのです。 現実問題、「電報+花」の組み合わせが多く、電報の配達員は意外と生花店だという話も聞きます。   佐川急便だからこそのサービスが「安いから即利用」ではなく、「便利だからちょっと高いけど利用したい」にならなければいけない様に思うのです。 まだまだ課題山積ですが、しばらく様子を見たいと思います。

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