プリンタ複合機の伝説はHPから始まった~PSCの意味とは?

PSC750は2001年にHPから発売された、画期的なプリンタ。

HPと言う会社の製品力に強烈な印象を感じた。

当時のプリンタの常識は、プリンタはプリンタ・スキャナはスキャナ。と言うのがほとんどだったのが、プリンタとスキャナを合体させた「プリンタ複合機」という名前が出始めたのはちょうどこの頃から。

psc750

このHP PSC750のPSCとは?

  • P・・・Print
  • S・・・Scan
  • C・・・Copy

の略で、(データ)印刷も(画像)読み込みも(用紙)の複写もできる。と言うのは各社発売されていたが、いまいち使い勝手が良くなかった。キヤノンはまだ出遅れ感があり、エプソンに関しては使い勝手に難があった。

PSC750が良かったポイントは、操作性だった。

いまでこそ前面給紙は当たり前になっているんだが、当時から前面給紙だったのはHPだけだった。

そのせいか、給紙に関してはしばらく慣れなかった。

 

とはいえ、普段はインクジェット専用紙を使う訳でなく、普通紙である事から裏表も無いので特に気にとめる事でないだろう。

私がこの機種が良いと思ったのは

「カラーコピー」と「モノクロコピー」がボタン1つで選ぶ点

さらに、間違ってボタン押したときの「キャンセル」ボタンがついている事。

epson_cc500l

 

当時の機種との発想はオプション重視の操作でなく、ワンタッチに特化したPSC750は瞬く間に大人気。

他社製品と比較してもなかなか入荷しない上、割安感が市場に良い印象を与えた。

 

そんなHPにもいくつか欠点があり、まずインクが1本4000円~5000円という点。

これは、他社がヘッドとインクが分離して1本1000円前後だったのに対し、HPがヘッド込みで4000円~の価格帯で販売した事は印字品質こそ良いものの、インク代が高い。と言う難題を抱えた。

ただ、エプソンやキヤノンの場合は逆に、インクの頻度が低いとインクが出ないいわゆる「ヘッドつまり」でメーカ修理送りになった事もあり、プリンタインク論争はしばらく続いた。(キヤノンの一部機種はヘッド付きもあり、HPだけがヘッド付きという訳でない)

結局、2000年代後半までは、HPの製品はヘッド付きが多くさらにインクもカラーとブラックの2本が多かった。

この点も、機種によって独立タンクに置き換わり、他社との差は縮まった。

HPの弱点は、インク以外に印刷機能のフチナシ機能が完全に搭載されるたのは2003年以降だった。それまでは、3点ふちなし、全面ふちなしにするには専用用紙の購入で対応だった為、汎用で対応したエプソン・キヤノンに大きく差を付けられていたからだ。

そんなHPは価格で競争するしかなかった。

あまり印刷をしないライトユーザ向けだった。

その後、私もHP製品を使ったのはHP Officejet 6150を5年近くつかった後、現在のBrotherに代わり現在に至る。

 

私にとって、HPは革新的なメーカの印象が強い。

 

時にはも時代を先取りしすぎて失敗も多かったが他の競合メーカに与えたインパクトは大きい。

いまでこそ、複合機のコピーボタンに「カラー」と「白黒」がついているが、当時は選択だった。

この操作は、コンビニなどに設置していたコピー機も同様な理由である。

HP6521

 

現在のHPプリンタは、原則Wi-Fi対応。

さらに、AppleのAir Printにも対応しており、これは先日取り上げたエプソンとは大きく異なる。

私がおすすめしたいHPのプリンタといえば、ローコストとハイエンドの2タイプを紹介したい。

HPの場合、AirPrint対応プリンタがとにかくそろっている。当初から対応しているだけあり、型落ち品を格安で入手もありだ。

購入する決め手は「インクが4色独立、両面印刷、AirPrint対応」の3点。

AirPrint対応の時点でWi-Fiでの接続はできる。

 

価格面・インクのランニングコストも10年前と比較しても購入しやすい上、価格もやはり安い。

安いからといって性能が悪い訳でない。

プリンタメーカとしては、iPhoneを持っているなら是非選びたい1台だと思う。

 

 

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