ITインフラの整備とその意義~ファクス専用回線の必要性

IT関係のインフラ整備は、経営者の考え方で変わると言いますが
実際の所、インフラ整備はどこから手をつけてよいかわかりません。

IT企業は電話兼ファクスを使っている事が多い話。

企業が法人化していても、個人でも「ファクス専用回線」を設置していない会社が多く、その理由は「ファクス」で資料を受ける事はないから
という答えが返ってきます。

私の会社のファクスは「受信」より「送信」が多い為、兼用回線で良いはずです。

近年、ファクスの代用にあたる電子メールサービスが主流となっている中、ファクスなど不要じゃないかと言う声すら聞こえてきます。

しかし、取引先を見ると実に半分以上が、メールでのやりとりが難しいケースに遭遇します。

そうなった時に果たして、ファクスは不要といえるでしょうか。

頻度として見れば、低い方ですが決して0ではありません。

ホームページの修正作業をもらうときは、メールで修正事項をもらうより、印刷したページにペン入れしたものをファクスでもらった方がずっと間違い度合いは下がります。

そういう点を考えても、ファクスは絶対に必要です。

NTT西日本・東日本では、ひかり電話の付帯サービスの一環で「FAXお知らせメール」というオプションサービスを始めました。

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これは、095から始まる一般電話番号をNTT西日本が保有するファクスセンターで代理受信して、通知結果をメールで連絡するサービスです。
これを使えば、インターネット環境のあるところで、リアルタイムにファクスを確認することが可能になるため、出張であっても受信内容をチェックでき、処理ができます。送信は、近所のコンビニエンスストアなどから行ったり、メールtoファクスサービスを併用する事で、その問題も解消できます。

現実問題「ファクス」を必要とせずに運用できる業種は、システム開発専業などデータ通信方法に制約がある企業などをのぞいてあまり重要度は低いのでは無いでしょうか。

インフラ整備でファクスは受信方法は、前述したような「ひかり電話」サービスを使ったファクスサービスを活用し、一方で送信方法はNTTコミュニケーションズが運営するiFAXサービスを始め、多種多様な方法があります。

近年の一番多いインフラ整備パターンは
*NTTひかり回線+ひかり電話 月額8000円~
(NTT西日本フレッツ光プレミアム等+ひかり電話)
が一番の主流になっています。
*BBIQ光回線+光電話 月額6000円~
(九州の一部地域で利用可能なプロバイダ)

これと加えて
長崎市内近隣(同様のサービスがある場合を含む)なら
長崎ケーブルメディア+IP電話の組み合わせ
*ケーブルインターネット8M 3000円
*IP電話 ソフトバンク 400円
合計 3400円~

など選択の幅はいろいろです。

利用形態でインフラ整備は変わってくる一方で、最低限利用を考えれば低コストのインフラ整備も可能になってくると考えられます。

それでもIPサービスを考えた際に、050電話を使う事には正直抵抗感がある顧客は多く、やはり多少コストはかけてもそれ相応のサービス整備には力を入れるべきだと思うのが正直な感想です。

ただ、事業展開を長崎だけで無く、全国各地で展開を考える場合(移転を含め)の選択肢は

電話番号の050IP化とフリーダイヤル化の2つしかありません。

もっともサービスの応分負担を考えた場合に、050化はさけて通れません。

将来性を見れば電話もファクスも050化する方が本当は良いかもしれません。

ただ、050化できない理由の一つに
「既存サービス」からはずれてしまう事
「電話帳掲載」などのサービスにおいて不利になる点
「095」と表示されるところに050と表記される
「050サービスでは利用できない会社がある」など
やはり095の固定番号がある方が何かと便利なのです。

「ランニングコスト」を選ぶか「利便性」かは、今後の課題になると思う所です。

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